EX1 ラジオと私




――ジャ-ンジャジャジャ-ンジャジャ-ン♪――


サ「はい、第一章完結記念という事で、始まりました番外編」


ユ「そうですねさくちゃん! あ、なおなおこの番外編は本編と関係ないでーす!」


モ「パラレルワールドみたいな感じやんなぁ。いつもと違って全部会話やし。ほんでこの、「サ」とか「ユ」とかって何なん?」


サ「それ名前だね。サは私、青山咲耶あおやま さくや。ユが小名夕維こな ゆい、モは昼沢萌佳ひるさわ もかが務めさせていただきます」


ユ「ユでーす! よろしくお願いしまーす!」


ト「いやそこはユって言わなくていいんだよ」


モ「ト!? 誰なん一体!?」


ト「アンタらは顔見えてんでしょ! ……山緑朝海やまみどり ともみだよ。」


サ「みんなはともみんとか、ともちゃんとか可愛く呼んだげて」


ト「サクヤお前! 余計な事言わんでいい!」


ユ「あはは、頑固親父みたいだー!」


モ「子供叱ってたら、お父さんはいつもあなたのこと考えてるからって、お母さんに言われて照れる頑固な父親さん。そんなセリフやなぁ」


ト「……帰る!」


サ「まーってよ! ほらー、みんなして虐めるからー」


モ「ゴメンな? ともちゃん」


ユ「ごめんねーともち。許してー!」


サ「ね? 二人もこう言ってるし許してあげてくれない? ともみん」


ト「……腑に落ちないんだけど」


サ「まあこんなともみんだけど、ドラムはほんとに上手なんだよね。ノリがさ、凄いグルぶってるんだよ」


ト「こんなっていうな。……まあドラムは昔からやってるしそれなりに叩けて当然だろ。ってグルぶってるって何?」


サ「グルーブを感じるからグルぶってる。良いノリだってことだよ」


ユ「褒められてともち顔真っ赤ー!」


ト「うっさいわ! でも私から見たらアンタらも結構上手いってかさ、ノリが合うなーって思ったんだけど。音楽歴長いの?」


モ「うちはベース初めてから一年ちょっとくらいやなぁ」


ユ「私は二ヶ月の初心者でーす!」


ト「上達っぷりが恐ろしいな。んでサクヤは?」


サ「あー、三年……くらいかな?」


ト「おお、同期だな」


ユ「いいなー! 友情芽生えてんじゃん!」


モ「ユイちゃん! うちらも友情パワーで対抗しよ!」


ユ「合点承知之助! ゆゆうじょうぱぱわー!」


サ「なにやってんのホントに。」


ト「ってかさ、このラジオ? いつまでやんの。企画とかオチとか考えてんの?」


ユ「企画ってなんかホワイトボードに書いて会議したやつでしょ? そんならさくちゃんとやったよー!」


ト「なんだしっかりしてんじゃん、ちょっと見直した。んで企画って?」


サ「第一回。ドキドキ、雑談コーナー!」


ト「なにすんの」


モ「雑談やないの?」


サ「雑談です」


ユ「今までやってたのも雑談じゃーん! あははは、企画カブってるー!」


ト「……さっきの見直してるって言葉返してくんない? ゴミ箱にぶち込んでくるからさ」


――♪♪♪――



「あ、音楽」


「オチたんやなさっきので」

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