1章 6話~新たな魔法少女

やっと外に出れる。これまで通ってきたところミヤキ以外の人には会わなかった。ちゃんと逃げれたのかそれとも襲われてゾンビになってしまったのか分からないが今の私には関係ない。生きていたならそれで良いがゾンビになったのなら躊躇ちゅうちょする事なく倒す。私はマップを見る、外の様子は余りによろしくない、マップにのっている赤い丸い印はゾンビがいる。それが数多くのっている。そして、この大きな丸い印は多分ボスが待ち構えている。


パラサイド、それがどれ程強いのか検討もつかない。けど、ここを進まなければ前へ進めない。だから、一歩ずつ外の入り口まで近づく。


「ミヤキ、ここからは厳しい戦いになりそう。だから、ミヤキはここで待っていて」

「分かったわ、でも無理だけはしないでね」


私はこくりと頷き外へ出た。

外は余りにも異常だった。ここは本当に私たちの知っている世界なのか。空は真っ赤に染まり空に飛んでいるのは余りにもおびただしい数の謎の生物、辺りからは煙がもくもくと上がっている。そして、外にいるゾンビが待ち構えている。私は余りの光景に動けないでいた。


これが今の私たちの世界、この街はいや、この地球はゾンビ達によって支配されてしまった。

私は、ゾンビ達に目を向け刀を構える。どれだけ来ようがこの私が叩き切ってやる。ゾンビ達が一斉に襲ってくる。私はそんな軍勢に突っ込む。切る、とにかく切る、切って切って切りまくる。だが、数の多い相手に徐々に押さえ込められてくる。そしてついに初めて、ゾンビに噛まれた。がぶり、がぶり、がぶり、次々噛まれていく。手、足、肩、腕、私は余りの痛さに悲鳴をあげる。


「いや、痛い、痛いよ、死にたくないよ!」


ミヤキは中で外の光景を見ていた。ホムラさんが今、大変な状況に陥ってる。

このままじゃあホムラさんが死んじゃう。助けたい、でも、何も力を持たない私には出来ない。


「いや、誰か、誰かホムラさんを助けて!」

「なら、君が助ければ良いよ」

「え!誰?」

「やあ、やっと僕の事を見えるようになったね。僕はミチベエ、もし君がホムラを助けたいと思うなら魔法少女にしてあげても良いよ」


魔法少女、私もホムラさん見たいになれる。


「お願いします!私は魔法少女になってホムラさんを助けます!」

「分かった、じゃあ始めるよ」


ミチベエは光を放つ。それが収まるとスマホが現れる。宙に浮いているスマホをミヤキは手に取る。


「さあ、早くしないとホムラが死んでしまう。だから、すぐに魔法少女に変身して助けにいくんだ」

「はい、待ってて今助けにいくから」


ミヤキは魔法少女に変身して外に出る。手に槍を出して取り押さえられているホムラのところまで突っ込む。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る