先輩と私~小説の書き方~

紫陽花さくら

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 好きだとか、嫌いだとか。

 そういう簡単な話ではない。

 食べ物のアレルギーみたいに、拒絶反応が出ればわかりやすいのに。どうしてだか、嫌いだった人を好きになったりすることもある。

 耐性……抗体とでも言うべきなのかもしれないけれど。慣れれば毒でも存外何でもないという話なのかもしれない。


 私にとって、先輩は。厄災に近い人だ。


 嫌いではなかったけれど、何というか。苦手だった。

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