火焔RAIDERマナ ~日朝町は今日も平和です~

三笠利也

第1話 俺が助けようとしたヒロインは……(1)

みんなへのおねがい/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 この小説しょうせつをパソコンやスマートフォンでむときは、部屋へやあかるくして画面がめんからはなしてんでね!

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 S県 徳佐津とくさつ日朝町にちあさちょう

 ――つい最近まで平和だったこの町は今、次々と襲い来る脅威にさらされていた……!


 「「キャァァァァ!!」」


 響き渡る悲鳴。破壊されてゆく建物。


 土埃をあげて町の中心街を暴走しているのは、5階建のビルほどの高さもある怪物。黒い魚の胴体に鳥の脚と翼が生えたそれは、捨て置かれた車を踏みつぶし、尾ビレと手羽先で窓ガラスを砕きながらズシンズシンと我が物顔で通りを進む。


 「ハーッハッハッハ!!しょせんは無力な人間どもが!このブラックバーズを止められるものなら止めてみルォォォ!!」


 乱暴に振り回した翼でビルの看板がもぎ取られ、子供を抱いて逃げる女性のすぐ後ろに落下する。

 そのとき――


 「ならば俺が止めてやるッ!!」


 「アァン!?」


 怪物ブラックバーズがビルの屋上を見上げると、そこには黒い戦闘服スーツとヘルメットに身を包んだ男が仁王立ちしていた。


 「ドゥァーれだ貴様はァ!?」


 死んだ魚の目をした怪物が生き生きとした声で罵る。


 若い青年の声で、逆光に浮かぶ影は叫んだ。



 「邪悪を払うは業火の炎、熱く燃やすは己の心!!


  俺は……正義の戦士、火焔かえんRAIDERレイダーユウキ!!!」


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