番外編 やってみたかった

 ――― 時刻 11:20 藤岡警察署


 長閑な空き地や公園が多い住宅地の真ん中にある、比較的大きな警察署という事で、駐在所では扱いきれない事案や直接相談に訪れる人々が集まり、署内の警察官は常に忙しそうだった。

「土曜日なのに人多いですね。山岸さん、これ家の母から緑茶の差し入れです。」

樫井は地域課を訪れ、手早く済ませようと目的の人物にすぐに手土産を渡す。

「わざわざ来てくれてありがとうございます。家の父がいつも良治さんにはお世話になっていて、どうしても東京で頑張っている樫井さんにお会いしとけって。

この前の大麻製造グループの摘発の御礼もかねて、こちらからお伺いしたかったんですがねー最近この辺も物騒でして。今日も本当は夕方から休みなんですが。」

制服姿の山岸はそう話し終わると、暑そうに書類をうちわにして扇いでいた。

40歳になったばかりの彼と樫井は同じ町内生まれで、親同士は仲が良かったらしいが年齢が違うせいか、本人達は数回会ったことがある程度だ。


「こちらこそ、あの件では友人と隣人がお世話になりました。県警の捜査で無事に末端の組織まで引っ張れたそうじゃないですか!本当に良かったです。」

「いやー、御友人の松宮さんの正確な証言のおかげです。本部から感謝状も贈ったそうですよ。彼はその後どうしてますか?」

「え、そうなんですか!聞いてないなー・・・いや、彼も警視庁受けてくれる気になったみたいで、俺も嬉しいんですよねー。す、すみません来てすぐであれなんですけど・・・知り合いを浅葱山に置いてきたんで、そろそろ戻ります。」

感謝状の件など自分には一言も話さなかった謙虚な誠士に、少し呆れたように笑いながら樫井は山岸に別れを告げる。

「そうでしたか!さすが類は友を呼ぶというやつでしょうか。彼は優秀な刑事になれそうだ・・・浅葱山、今はコスモス畑が整備されて綺麗ですよねー。観光客も結構くるんですよ。帰省中に御呼び立てして申し訳なかったです。ではまたー!」


 樫井は正面玄関を目指して人混みをよけながら歩き出した。

すると、前から走ってきた酷く慌てた様子の中年女性と、俯き加減で彼女に手を引かれる若い女性にぶつかりそうになり、慌てて避ける。

「す、すみません。・・・あの!」

中年女性は樫井に軽く謝り、彼を見送っていた山岸の前に真っ直ぐ走っていくと、制服をすがる様に強く掴んだ。

「うちの娘の様子があんまりにもおかしいんで、問い詰めたら・・・。

友達と花畑を見に行った時に、変な男に誘拐されて乱暴されたって言うんです!

ど、どうか話を聞いてやってくれませんか・・・。」

「・・・分かりました。奥で話をお伺いします。女性警察官を呼びますので少々お待ちください。・・・佐藤さん!ちょ、ちょっと来て!」

山岸は焦った様子で地域課のカウンター内にいた女性の佐藤巡査を呼ぶ。

駆け寄ってきた佐藤は軽く山岸から説明を聞くと、被害者とされる娘だけをそっと奥の聴取室へ案内していった。


「・・・申し訳ございませんが、お母様には私からお話をお伺いしても?

娘さんがお友達と遊びに行った日時と、どこの花畑かを知りたいのですが。」

山岸はそう言いながら母親をロビーの椅子へ案内しようとしている。

樫井は苦しげな表情を浮かべた後、軽く会釈して立ち去ろうとしたが、微かに聞こえて来た地名に思わず立ち止まった。

「・・・先週末、浅葱山のコスモス畑を見に行った帰りです。」

慌てて樫井が振り返ると、同じことを考えた様子の山岸と目が合う。

山岸が引き留めようとする言葉を掛ける間もなく、樫井は無言で走り出す。

困り果てた顔の山岸は急いで母親に話を聞きながらメモを取り、他の警察官を呼び止めて事情を説明し始めた。


――― 同時刻  浅葱山 稲荷の祠 境内



「なんで私が全然驚かないのか、気になってますよね?」

相手の心の揺らぎを感知したのか、杏花は少し嬉しそうに尋ねた。

「はぁ?知らねーけど、どうせ山ガールとか言ってただのビッチなんだろー?」

「残念ながら、私はそのどちらでもないんですよね。ただの預言者です。」

「やべー!こいつ俺らのお仲間じゃん!完全にトンでやがる!」

杏花は騒めきだす木々の梢をじっと見上げながら、なにも気付いてない哀れな犯罪者たちにクスッと笑う。

「・・・あなた達は、私に何もできない。その理由は二つあります。

1つ目に、もう私はやるべき仕事を終えた後だから。

2つ目は、あなた達みたいなのが許せない!って物凄くお怒りの女性達が20名程、加勢してくれるみたいだからです。

・・・簡単に言うとこんな所でしょうか。」

杏花が淡々とそう言い終えると、茶髪で攻撃的な態度の祐という男は段々と苛立ってきた様子で地面に唾を吐き捨てた。


「おい、猛!・・・頭狂ってるなら好都合じゃね?さっさと山小屋に運んで。」

「でも、こんな余裕なのおかしいだろ。団体客くんじゃねーの?やめとこうぜ。」

少し背の低い猛と呼ばれた細身の男は、平静を装ってはいるが声に微かな動揺が滲み始めている。

「はぁー?そんなもんハッタリに決まってんだろ!おい、怪我したくなかったら黙ってついて来いよ。クソ電波女!」

祐は完全にキレながら杏花に詰め寄ると、細い腕を掴もうと手を伸ばしてきた。


命婦みょうぶ!『フラッシュ!』」

杏花の鋭い叫びと共に、木々の生い茂る林道に鮮烈な白い閃光が放たれる。

「うっ!?」

祐は目を押さえてうずくまり、猛はよろけながら必死にパーカーの袖で顔を擦っていた。

「うぉぉ!凄い!作戦通りですよ、みょーちゃん!初めてなのに結構な威力だ!」

「クゥーークルルルッ!」

杏花が興奮気味に褒めると、命婦はくるりと宙を舞い喜びの鳴き声を上げた。

「何・・・フラッシュってなんだ!?てめぇーぶっ殺すぞ!」

祐は杏花を連れ去るよりも憂さ晴らしをする事を選んだようで、彼女の顔を殴ろうと目の前に飛び出してくる。


「リカさん!左サイドアタックです!」

――バキッ!

「うがっ・・・」

再び杏花が叫ぶと、祐の頭上から突如木の枝が振り下ろされた。

大きな枝は彼の顔を左から薙ぎ払ってどこかへ飛んでいく。

「う、うわぁぁぁーー!!」

視線の先に広がる異様な光景に錯乱した様子の猛は、口から血を流して転がっている仲間を見捨てて逃げ出した。

「マキさん!足掛けトラップ!」

草むらから勢いよく飛び出した木の枝は、猛のすねに重い一撃を喰らわせる。

「んーーっ・・・」

思いっきり顔面から地面に倒れ込んだ猛は、言葉にもならない叫びを噛み締めて悶え苦しむ。


 木々のざわめきは激しさを増し、突然発生した暗雲が柔らかな陽光を遮った。

浅葱山全体に薄暗い影を落とす分厚い雲の上では雷まで鳴り始め、不敵な笑みを浮かべる杏花の顔を青紫の光が照らし出す。

「キタキタキタキター!いい感じの雰囲気出てきましたっ!」

ゆっくりと猛のそばに歩み寄った杏花が天を仰ぎながらそう叫ぶと『ヒィッー!』という子豚の様な彼の悲鳴が境内に響いた。

杏花は頭を抱える猛の隣にしゃがみ込むと、空想に浸る様に目を閉じて語り出す。


「よくアニメとかゲームでどう考えてもピンチなのに、長ーい技名を叫びながら戦ってるじゃないですかー?私、効率悪いなーもっと先手必勝でガーンってやっちゃえば良いのに!って思ってたんですよね・・・」

『バックネックアターーック!!』

話の途中で瞼を閉じたままの杏花が突然叫ぶ。

――バキッ・・・ドサッ

驚いて杏花のいる方に顔を向けた猛の目に、彼女のすぐ後ろで地面に倒れこむ祐の姿が映る。

片手に太い木の枝を握りしめたまま、もう片方の手で首の後ろを押さえて草むらを転がる祐は、何も話さず微かな呻き声だけ漏らした。

「・・・でもやっと、分かったんです。技名を叫ぶの・・・気持ちいいですね。」


 杏花は地面に転がる猛と祐、二人の顔が見えるように彼らの前に立つ。

「本当はすぐに逃げて通報する手もあったんですけど、そしたら私また被害者になっちゃうじゃないですか?・・・これからデートなのに事情聴取に時間割かれるなんて本当ごめんです。彼の仕事も増やすことになっちゃいますし・・・。」


「・・・な、ならさっさと消えろよ。もう追いかけねーし。こんな気味悪い場所、俺らだって二度とこねーよ・・・。」

そう言いながらフラフラと立ち上がった祐は、座り込んで呆然とする猛を引きずって逃げようと彼に手を伸ばす。

「あのねぇー・・・散々悪さしといてさぁー、あんたらとんだクズですね。

自分が逃げる時だけ都合の良い事言ってんじゃねーぞ! この三下がぁーー!」

――ピカッ

「ひぃーーー!!」

杏花の絶叫と共に遠くの空に稲妻が光る。彼女のあまりの豹変ぶりに猛が悲鳴を上げながら飛び起き、急な崖のある脇道の方へ駆け出した。

「お、おい!猛っ・・・待てって・・・」

祐も真っ青な顔になりながら相棒を追って走り出す。

「うわぁぁーーー・・・」

彼らが岩肌のむき出しになった急な斜面を転がり落ちた悲鳴は、大きな落雷の音に掻き消されていった。


 消防への通報を済ませた杏花は脇道の草むらに膝をついて、3メートルはある崖の下に転がっている二人を覗き込む。

猛は放心状態で仰向けに寝転んでおり、グレーのズボンには失禁の染みが広がる。

すぐ傍で祐は折れ曲がった足首を押さえて座り込んでいた。

「大丈夫ですかー!? さ、さっきのセリフは私が好きなゲーム内の名言なんですけど・・・。あ、滑落事故って通報して救急車呼んだので、逃げないでそこに居て下さいよー? ・・・まぁ、彼女たちが『絶対に逃がさない!』ってそっちの草むらで木の棒構えてるんで、逃げない方が賢明ってのもあるんですけど・・・。」

「ごめんなさい!ごめんなさい!うわぁぁーーー!!」

「猛もう黙れよ!うるせぇなマジで。・・・お、お前は一体なんなんだ・・・?」

見えない恐怖に怯えた猛は、一人で頭を振り回している。

祐は呆然とした表情で杏花を見上げ、静かに問いかけた。

「何って・・・普通の女ですよ。

ただ、あなた達とは少し違うレベルの世界を生き抜いてきただけ。」


「・・・。」

 

 誰も言葉を発しなくなり静まり返った林道に、ポツポツと雨が降り始めた。

遠くからサイレンが聞こえて安心した杏花は、大きな木の下にペタッと座り込む。「キューン・・・・クルル・・・」

命婦が心配したように鼻を鳴らしながら、杏花の脚に身体を擦り付ける。

「みょーちゃん、ありがと。これからもあの人達みたいな邪気がこの山に近寄らない様に見張って、里の人々の幸せを守っていて。大丈夫、あなたなら出来るよ!」

『クールルッ! みょーちゃん、だいじょーぶ!!』と元気良く頷いてクルクルと宙を舞った命婦は、生い茂る木々の葉の中に隠れるように消えて行く。

浄化したらしい女性達の沢山の魂も、優しい雨に打たれキラキラと輝きながら天へと昇りだす。

いつまでも見ていたくなる美しい光景に、杏花は涙を流しながら手を振っていた。


 時が経つのも忘れていた杏花は、ふと携帯の履歴を確認してにわかに焦りだす。

「119番に通報したあと、樫井さんから7件電話きてた・・・。」

絶望的な表情で飛び上がった杏花が、急いでリダイヤルしようと携帯を耳に当てた瞬間、後からヒョイっと誰かに携帯を奪われる。

「うわっ!?」

驚いて倒れそうになる杏花の背中を支えて顔を見下ろした大男は、息を切らしながらも彼女をしっかりと抱きしめた。


「よ、良くここが分かりましたね・・・樫井さん。」


「松宮君から聞いた場所に行きたいって事は境内だ。 暴行犯のアジトは大方この先の山小屋、そっちに向かってない足跡が3人分この崖に向かってた。

・・・消防車いっぱい来てるし、電話出ないし・・・もうダメかと思った。」

樫井は杏花の髪を優しく撫でて木の葉を払い、怪我していないかを念入りに調べながらそう呟いた。

「さ・・・さすが刑事さん!ご心配おかけしました。 ・・・やっぱりあの人達は極悪人だったんですね。どうりで彼女たちの怒りが半端ないと思いました。

通報したのは私です。ぐ、偶然鳴った雷に驚いたのか崖から落ちてしまって。」

杏花は若干の後ろめたさを隠す様に、早口で今までの経緯を説明する。

樫井は何も言わず崖上の草むらから下を覗き込み、ボコボコにれた二人組の顔をじっと見つめた。

すぐに携帯で現場全体の写真を撮った彼は、誰かに電話をかけ事情を説明する。

そして脇道から境内へでた樫井は、林道を担架を持って走ってきた消防隊員を見つけて大声で呼んでいた。


 しとしと降り続く雨に濡れない様に、境内の奥の一番大きな木の下へ杏花を連れて行った樫井は、突然ムギュ!っと彼女の頬を両手で挟む。

「お姉さん・・・。怒らないから、本当のことを言いなさい!」


「・・・私が捕まりそうになった時、幽霊達が木の棒で茶髪をボコボコにしたの。

痩せてる人がビビって逃げ出して、二人で勝手に崖から落ちたのは本当です。

本当は必殺技の『スケアード・ファントム』をかまして気絶させるだけで救急車を呼ぼうと思ってたんですけど・・・。 あぁー・・・やってみたかったなぁー。」

杏花がポツリとそう呟いた時、ちょうど彼らの横を通って運ばれて行く猛が杏花の顔を見て、『うわぁーーたすけてーー!』と発狂して暴れ出した。

救急隊員にベルトでグルグルと固定された彼は、必死に何かを叫び続けている。


「・・・。とりあえず、そのダサい必殺技は使わなくて正解だったな。」

「だ、ダサいとは何ですか!私だって、松宮さんや香苗さんみたいにカッコよく戦ってみたかったんですよ・・・。 いつも守られてばっかりなんて・・・」

呆れたように笑う樫井にムキになって言い返していた杏花の言葉は、彼が唇を塞いだことによって遮られた。

「むぐっ・・・んんーー!」

驚いて目を開けたまま抵抗していた杏花も、何度も優しくキスを迫る彼の背中に手を回し、静かに受け入れ始める。


「あ・・・あのぉーー・・・」

「なんですか!?」

邪魔されたことにかなり不機嫌になりながら、樫井は背後から声を掛けて来た人物を睨みつけた。

「や、山岸さん!・・・すみません。」

「い、いえ・・・こちらこそお邪魔してすみません。

・・・そちらの方が消防に通報してくれた発見者ですよね?

ご協力ありがとうございました。お怪我はありませんか?」

山岸はとても気まずそうに樫井に頭を下げ、緊張しながら杏花に問いかける。


「山岸さん・・・あの二人は彼女が出会った時にはもう錯乱してケンカをし始めていて、そのまま崖から落ちたらしいです。薬物の検査をした方が・・・。」

「あぁ、その件なら茶髪の木島 祐介の財布からLSDらしき錠剤が出てきたんで、

ほぼ間違いないでしょう。病院にも鑑識を向かわせて尿検予定です。

麻薬で逮捕した後、刑事課が先日の監禁、暴行についてもすぐ調べるそうです。

・・・彼女さんがご無事で何よりです。では、またあとでご連絡しますね。」

樫井が緊張気味に杏花より先に説明し出したのを見て、山岸は何かを考えたような素振りを見せたが、心から杏花の無事を安心した笑顔を見せて立ち去った。



 騒然とした雰囲気の現場を後にして下山した二人は、入り口にいる沢山の警察官や消防隊員にも同様の説明を繰り返し、日が傾いた頃にやっと帰宅した。

ひどく心配していた美織が杏花を風呂に入れてあれこれと世話を焼き、良治は訪ねてきた山岸の父親と何やら宴会の話をしている。

「この時間からだと、遠出は無理そうだね。ここ、妹の部屋なんだ・・・。

今日はここで寝て。かぁーちゃんが毎日掃除してるみたいだし・・・。」


「・・・ごめんなさい。逃げて通報するより、捕まえた方が早く済むなんて簡単に考えて、結局大事になっちゃった。・・・なんか、いつまでも悪い人に怯えるの嫌になっちゃって。私だって強くなりたい、負けたくない!とか変な意地が・・・」

「・・・守らせて。」

杏花の長い言い訳を遮る様に、樫井は小さな声で呟いた。

『え?』と聞き返す彼女を強く抱きしめながら、彼は濡れた髪を撫でて囁く。

「もう怖がらなくていいように、優しい杏花さんが強がって自分で戦わなくて済むように、これからは・・・ずっとそばに居させて。一生守らせて欲しいです。」

「・・・。」

呆然としたまま彼の瞳を見つめている杏花に、樫井は笑顔で『だめ?』と聞く。


「そんな笑顔で格好いい事言われて・・・断れる訳ないじゃないですか・・・。

ゆ、夢だったんですから、本番はレストランに招待してから言って下さいね!」

弾ける様な笑顔を見せた杏花は、『ちょっと髪乾かしてきます!』と言って部屋のドアを開けた。

目の前には、聞き耳を立てていた様子の良治と美織が満面の笑みで立っている。

「・・・。」

引き攣った笑顔で固まる杏花に苦笑いで誤魔化して、2人はそっと廊下を引き返す。

「なっ・・・なんでそーゆーことすっかなぁーー!?」


 樫井の猛抗議を背中に浴びながらそそくさと逃げ出した両親は、どの親戚に1番に報告しようか?などと、いつまでも楽しげな会話に花を咲かせていた。

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