伝わりぞこないたちの夏

伝わりぞこないたちの夏



待ち侘びる

待ち浴びる

ひとりの時間は冷たい

夏にしては寒い

雨音がする

メントールが効きすぎたのか

それとも何か壊れてしまったのか


正誤の数の分だけ私は私になる

誰の言葉か

忘れちまった悲しみに

これは詩人の言葉の改変

待ち考えてもまだ待たされる


待ち続けた結果は当初の結果

あまり変わらず

悲しくなる


電話は鳴らぬ

手紙もこない

伝わらぬ身体たち


待ち疲れた

マジ疲れた

真実の疲れ

体内の疲れ

深層の疲れ

対外の疲れ



伝わらぬいつまでも

伝わりぞこないたちの夏



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