百合
凛と咲いていた綺麗な白い花が、毒の満ちた泥の中でしょんぼりと萎れていくのをただ悲しく見ている。私ももう、ここでは息ができない。
その花は強かった。綺麗な水へと帰れば、驚くほどの白さを誇るのだろう。私は知っている。それでもここではきっとくすんでしまったのだ。
しかし毒を吸って見事に咲き誇る大輪。艶やかで、情熱的で、空回りしているような不安定さを、人は笑う。私は恐れる。
変わった動き方をしていた人形が、刺され殴られ突き飛ばされて、それを見て涙も出なかった。もう死んでいた。
何も滲まない乾いた背中、不感症なんだわ。本当に。仕方ないんだ。あの子の笑いの方がまだ本当。
足を踏み込んで、ほいほいとついて行った場所で感じた違和感を、すぐに知らないふりをした。自分に大丈夫だと言って、呑んで流されて、ああ私はまだ泥沼の中。
This place is sick, you know. but breeze, you breeze the poison, the sickness. And if you survive, You do not have to come back here. Ever again.
全て遠い昔のことのように思える。この理不尽。am I being too dramatic? I didn’t think it was all his fault. I didn’t think so, I don’t think so. 歩いた、家と反対の方向へ。また行こう。出会えたから。独特な笑いとCDの列と。
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