俺を守りやがれ!

『弱さのハラスメント』という言葉を知っているだろうか?

会社ではパワハラで訴えられないよう上司は部下に気を使い、学校では体罰で訴えられないよう先生は生徒に気を使う。

か弱き女性はセクハラを盾におっさん共を脅し、父ちゃんは寒空の下ベランダでタバコを吸わなきゃいけないのだ。

世の中弱い者こそが強いのだ!!


・・・ホントにそうなのだろうか?

生活保護、何らかの理由で自分で生活することの出来ない者を救済する仕組みである。

受給者は一般的に社会的弱者、守らなければならない存在のはずである。

しかし実体はどうだろう?

不正受給、本当は働けるのに働かない不正受給者が少なからず存在するのだ。

彼らは弱者に擬態した強者なのである。

「オラオラ、弱者さまのお通りだい!

皆の衆、守りやがれ!」

そう叫びながら義務を果たさず権利を激しく主張していくのである。


『弱者さま』は生活保護の不正受給者だけに限らない。

パワハラという言葉を盾に上司の命令に従わないモンスター部下

先生が殴らないのを知ってて傍若無人な振る舞いをするモンスター生徒

嫌いな男性は目の前から排除する権利があると信じてるモンスター女子

全て『弱者さま』なのである。

そして『弱者さま』の被害者は直接関わってる上司や先生、おじさんだけに留まらない。

『弱者さま』がムチャな事を言うことで、ホントに体罰やパワハラ、セクハラ、モラハラを受けてる者が声をあげづらくなっていくのである。

本当に生活保護を必要としている本当の意味での弱者が生活保護を受けづらくなっているのである。


『人に迷惑をかけない、人を不快にさせない、弱い者は守る』というのはマナーでありモラルである。

これは常識であり当たり前の事である。

フレキシブルなものである。

それを『ルール』や『規則』とやらで縛ってしまうから「ルールに違反してないからいいだろ!」「ルールに違反してないから他人に迷惑かけても構わないだろ!」という考えに行き着くのである。


武士道の国に生まれた以上、今一度マナーとは何か、どう行動するべきなのかを見直す必要があるのではないだろうか。

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