第5話 「魔王様、緊急依頼を受ける」

 ドーペンの宿で就寝中に、かなり大き目の地震が起きた。



「……ん、なんだ?」



 あまりの激しい揺れだったために、思わず私は目が覚めてしまう。

 アテナは精神世界に戻っているが、床に敷かれている布団にはダミアンの姿があった。

 一応、レイの夜這いを警戒してのことである。

 泊まる場所はどこでもよかったようで、ドラギアたちは私が宿泊している宿に泊まっていたからだ。



「地震……みたいですね」



 ダミアンも起きたようで、素早い動きで窓の外を確認する。

 夜ということもあり静けさに包まれていた街は、いまの地震によってにわかにざわつきを見せていた。

 


「んー……そうか。まだこんな時間じゃないか。あふ……さっさと寝るとしよう……」

「え……、反応それだけですか?」

「……ん? ただの地震だろう? ちょっと大きかったようだが」

「ここから見える光景だと、これといった大きな被害はないようですけど……」

「だったら、気にしても仕方がない。私は眠いんだ。もう寝るぞ」

「お、おやすみなさい、クレアナード様……」



 寝起きが悪い私の意識は、すぐに暗闇の中に落ちていく──


 翌日、宿に併設されている食堂の一角にて、私たちは朝食を摂っていた。

 食堂には私たち以外の宿泊者たちの姿もあり、話題はやはり、深夜のあの地震だった。


 私も同じく、その話題に触れていたりする。



「エルフ族国というのは、地震が多いんだな」

「地震? はて。そんなもの起きたかの?」

「ドラギア様はぐっすりお眠りになられていたので、お気づきになられなかったのでしょうが、けっこう大きな揺れがありましたよ」

「そうなのか。まったく気づかなかったわい。カッカッカ」



 呆れた様子のレイの指摘に笑うドラギアは、程よいコゲがついている目玉焼きをパクリと一口。

 私の魔力が主食であるアテナはお茶しか頼んでおらず、それを啜りながら、私に言って来た。



「クレア様。昨日から思っていたのですが、精霊に関してドラギア様にお尋ねにならないのですか?」

「……あ、そうか。ドラギアは長生きしているんだもんな。幼女の見た目ですっかり忘れていた」

「それほど本気で事態解決を目指してはおられないということですね」

「あんまりイジメないでくれ。確かに、私の中じゃ優先度が低くなっているのは認めるが」



 ジト目で責めてくるアテナに苦笑い。

 私たちのやり取りを前に、ドラギアが小首をかしげてきた。



「なんじゃ? 全知全能である博識な儂に、なんぞ聞きたい事があるのかの?」

「ずいぶんと自分を持ち上げたな?」

「カッカッカ。言うだけならばタダじゃからの。発言に責任はもたんがな!」

「王としての発言じゃないな……」



 やれやれと息を吐いてから、私は改めて幼女を見やった。



「私の弱体化の原因は、勇者と同化していた精霊かもしれないんだ。何か知らないか?」

「いきなり何か……と聞かれてものう。アバウトすぎてなんとも言えんな」



 当然といえば当然の反応であるので、私は別のアプローチを試みることに。



「たとえば。精霊にしか使えない呪いとかあったりするのか?」

「精霊の呪いのう……聞いた事がないな。レイ、お前さんはどうじゃ?」

「長寿であられるドラギア様が知らないことを、若輩の私が知っているわけがありません」

「むう……言うほど、儂は歳を食ってはおらぬぞ?」

「三桁を越えていれば、十分だと思うのですが」

「お前さん、クレアナード以外には、ほんと手厳しいのな?」

「だからこそ、こんな私をお傍に置いておられるのでは?」

「まったくじゃ。カッカッカ」



 私とアテナと同じような主従を越えた関係を、ドラギアとレイも築いているのだろう。

 一見すると失礼極まりないのだが、それが日常と化している為に、いちいち目くじらを立てる程でもないのである。


 時折、じっと見つめてくるレイの視線が痛かったものの、私は気づかない振りをして、食事と会話を楽しむことに。

 あからさまなことはしてこなかったことから礼節は弁えているようなので、とりあえずは一安心だった。


 と、そん時だった。

 宿に勢いよく、ひとりのエルフが駆け込んできた。

 どうやら彼の目的ははっきりしていたようで、食堂にいるドラギアへと真っすぐに突き進んできた。



「ドラギア様! 緊急事態です!」



 人の口には戸が立てられないとはよく言ったもので。

 白エルフ王がこの宿に宿泊していたことは、すでに周知の事実だったようである。常に周囲を睨み付ける──警戒するレイのおかげで、大きな騒動になることはなかったようだが。



「なんじゃ? 朝から騒々しいのう」

「世界樹が……暴走しました!!」

「なんじゃと……?」



 さしものドラギアも、その報告には驚きを隠せない様子だった。



「穏やかではないの。詳しく話せ」

「あ……、えっと、その……」



 ドラギアに先を促されるも、私をちらりと視認したそのエルフは言いよどむ。



「む? ああ、心配するでない。こやつは口が堅い、儂が保証しよう。何かあれば儂が全責任をとる」

「そ、そうなのですか。では──」



 そのエルフをあっさりと信用させたのは、さすがは、お飾りとはいえ一国の王ということだろう。


 そしてエルフが声を押さえながら語った内容が。

 昨晩、ひとりの黒エルフにより世界樹の”核”が盗まれたとのことであり、その直後に世界樹が暴走。

 暴走によって内部構造が劇的に変わっており、数多の魔獣が生み出され、内部にいた調査団は全滅。

 世界樹の根が大きく隆起したことで、根本付近に点在していた維持管理する村々が半壊状態に。

 そして昨晩のうちに各市町村で急きょ対策議会が設置され、連絡用オーブを通して、国全体で今も尚話し合いが行われているという。



(さすがに動きが早いな)



 私があのまま二度寝している間にも、白エルフたちは対策に追われていたというわけである。


 内心で私が感心していると、再びエルフがちらりと私を見てから、ドラギアへと述べる。



「他国には、詳しい情報が漏れないよう情報操作をしているようで、早期に解決するとして議会で決議されたと……」



 世界樹はエルフの象徴なのだ。

 それが暴走状態など、あってはならない事態なのである。

 管理体制はどうなっていたのか、このまま任せていて大丈夫なのか、という話にもなってくるので、白エルフの沽券に関わってくる。

 だからこそ、部外者である私を気にしていたのだろう。



「現在、半壊しているものの南のサウス村にて、対策本部が置かれております。ドラギア王には、急ぎ現地に急行してほしいとの旨が」



 世界樹はその巨大性から、いくつもの内部への入り口が存在しており、その中でも東西南北にそれぞれひときわ大きな入り口が4つあり、その付近にて、維持管理する村が4つ造られているのだ。



「大地に隆起したいくつもの世界樹の根からは、不規則に魔獣が際限なく生み出されているらしく、世界樹の暴走の影響らしく非常に凶暴になっており、現在は各街道の警邏隊によって押さえておりますが、いつまでもというわけには……」

「ふむ……事は一刻を争うというわけか。して、肝心の”核”はどうなっておるのじゃ?」

「昨晩の内に、犯人の黒エルフは拘束していると」

「ほう? 仕事が早いの」

「どうやら犯人も世界樹が暴走するとは思っていなかったようで、命からがら世界樹から脱出してきたところを、捕らえたとのことです。”核”もすでに回収しております」

「なるほどのう。”核”は世界樹の外に持ち出されたのか。クレアナードや、お前さんの見解を聞きたいんじゃがの?」



 話を振られた私は、顎に手を当てる。



「恐らく世界樹の暴走は、その”核”が外に持ち出されたからじゃないのか? 元あった場所に戻せば、収まる可能性はあるだろうな」

「儂も同感じゃが、暴走状態の世界樹内部は、高難易度のダンジョンと化しておるじゃろう。簡単に戻すと言っても、とてつもないリスクが生じるの、これは」

「だからこそ、白エルフ最強の貴女が現地に招集されるのだろう?」

「面倒じゃが仕方ない。給金分程度の仕事はせにゃならんからの」



 一国の王が給金制だったことに驚きを禁じれなかったものの、そんな私へとドラギアが目を細めた来た。



「お前さんはどうする? なんなら、儂の同行者として連れて行ってもよいが」

「いや、これだけの事件だ。恐らくは、冒険者ギルドにも要請が行くだろう。秘密厳守が絶対条件として破格の報酬金でな」



 エルフ族国には明確な軍が存在しないために、人手が足りないことは想像に難くなかった。



「なるほどのう。結局は、手伝ってくれるというわけじゃな?」

「一介の冒険者としてな。それ以上のことはするつもりはない。当事者の貴女が片をつけてくれ」

「カッカッカ。お前さんに本来の力があれば是が非でも協力してもらい、そうすれば儂とお前さんのふたりだけで簡単に事態を収拾できたものを……なぜ弱体化なぞしおったのか。タイミングが悪い」

「私のせいじゃない」



 やれやれと嘆息したドラギアが、ジト目で私を見据えてくる。



「お前さんにあった途端に”これ”とは。どうやらお前さんは、厄病神なのかもしれんのう」

「酷い言いぐさだな。急にやってきたのはそっちだろうに」

「鋭いですね、ドラギア様。クレア様は、魔王から厄病神に転職なされたのです」

「アテナ……お前はどうして、隙あらば私を貶めるのか」

「カッカッカ! クレアナードや、お互いに良い従者を得たものよのう」

「……良いのか悪いのか、返答に困るな」



 そんなやりとりを交わした後、ドラギアはレイを連れて、その場を後にしたのだった。




 ※ ※ ※




 冒険者ギルドは、ざわつきでごった返していた。


 予想通り、緊急依頼が壁に貼り付けられていたからである。


 内容は、こちらもが予想通りだった。

 破格の報酬ながらも秘密厳守。

 高難易度設定されているにも関わらず受諾できるランクが設定されていないのは、相当な人手不足なのだろう。

 猫の手も借りたいといったところなのだろう。

 ただし覧の最後の一文には、自己責任という言葉が書かれてはいたが。


 一攫千金を狙う冒険者たちが依頼を受注していき、1人づつ、床に描かれている魔法陣にて光を浴びていた。


 秘密厳守が絶対条件の依頼には、こうした口外防止策がとられるのである。

 この魔法陣は、いわば呪術のような効果を持っており、この依頼で知り得た情報を知らない第三者に口外しようとした場合、意図的であろうが無意識であろうが、その瞬間に全身が激痛に襲われる。

 その激痛が最初で最後の警告であり、それでもなお口外しようとするならば、再度の激痛の後に、確実にその者の命を奪うのである。


 かなりの高リスクながらも、破格の報酬の前に、冒険者たちは次々と依頼を受けていく。

 命と金を天秤にかけた結果、情報を外に出さなければいいだけの話、と割り切っているのだ。

 


(ま、普通なら激痛に苛まれながらも、口外しようとする者はいないだろうがな)



 しかも命が確実に奪われるのだから、なおさらだろう。

 私がそんな感想を抱く一方では、魔法陣にて誓約を受けた冒険者たちが職員から詳細が記された依頼書を渡され、多少驚いた表情をするものの、言葉にすることなく続々とギルドを後にしていく。

 早速、現地に向かっているのだろう。



「クレア様、如何いたしますか? あの手の魔法陣は少々厄介ですが」

「俺も、無用なリスクは追う事ないと思います」

「ふむ……」



 この手の魔法陣の怖いところは、依頼を完遂した後も効果が永続的に続くことなのである。

 解決して時間が経った頃、酒の席でうっかり口にしてしまい……といったことも、危惧されるのだ。

 最初の警告の激痛で、ショック死することも稀にあったりするのが、なんとも怖く。

 そのためか、依頼を受けることなくその場を後にしている冒険者も、何人もいたりする。



「まあ、解決した後にでも、ドラギアに解除してもらえば問題ないんじゃないか?」



 長寿であることから魔法にも精通している彼女ならば、簡単に無効化してくれるだろう。

 私が面白半分で国の評価を下げるようなことをする性格ではないと、彼女も理解してくれているはず。



「なるほど。一介の冒険者と言っておきながら、ご自分だけが元魔王という肩書きを利用して、リスクを回避しようという算段なのですね」

「嫌な言い方をしないでくれないか? ……まあ、事実なんだけどな」

「俺はそれでいいと思います。異論はありません」

「ダミアン、お前はいい子だな。イジワルなどっかのメイドとは大違いだ」

「え……っ」



 私に頭を撫でられた少年は驚いてから頬を赤らめる一方では、アテナが無表情ながらもムスっとしていた。



「クレア様、えこ贔屓は良くないと思います。断固、抗議致します」

「なんだ? お前も頭を撫でてほしいのか?」

「はい」

「……まじか。時々、お前のことがわからなくなるよ」

「私は刹那の欲求に素直なだけです」

「素直すぎる……」



 求められた私は、大した労力でもないからアテナの頭を撫でてやる。

 彼女は満足そうに眼を細め、小さく吐息。

 まるで子猫みたいだな、と思ってしまったものである。


 その後私たちも依頼を受け、冒険者の列に並ぶことしばし、ようやく順番が回ってきた。



「あっ、クレアナードさん。貴女もこの依頼を受けるんですね」



 すっかり顔なじみになっていたので、受付嬢が驚きの声をかけてくる。



「ああ。ランクが関係ないみたいだからな」

「そうですか……貴女の実力なら大丈夫だと思いますけど、お気を付けください。依頼に関してだけじゃなく、秘密厳守についても。こっちで命を落とす冒険者も、決して少なくないので」

「そうみたいだな。心配してくれありがとう」



 そうして私たちも魔法陣からの光を浴びてから依頼書を受け取り、ギルドを後にする──




 ※ ※ ※




 ドラギアがサウス村に向かったのに対して、ギルドからの依頼を受けた私は、世界樹の西に位置しているウェスト村に到着していた。


 どうやら、サウス村が作戦の中心になるようで、下位ランクの冒険者は他の3つの村へ行くように成されていたのである。


 作戦の本筋としては、東西南北からの同時攻略。

 こうすることで世界樹内に蠢く無数の魔獣の群れを分散させ、本隊であるサウス村の部隊が、”核”を元あった場所に収めるという内容であった。

 そして犯人である黒エルフの首を世界樹に捧げるという目的で、”核”が収められていた場所にて首を撥ねるために、犯人はまだ生かされているらしかった。


 それと並行して、白エルフ族は黒エルフ族に抗議をしており、今回の事態における賠償などを求めたものの、黒エルフ族からは知らぬ存ぜぬの反応らしく。

 国民ひとりひとりの行動にまで責任は持てないとして、白エルフ族の要求を全て拒否。

 犯人である黒エルフに関しても、そちらで勝手に処刑して構わないという構えだった。

 また、黒エルフ族としても、末端とはいえ同族が仕出かしたために事を公には出来ないようで、今回の件は静観する姿勢らしかった。


 ちなみに、まったく関係のない第三者が世界樹の異変を知った場合だが、詳しい状況を知り得ない立場にいるために、エルフ族国として後でつじつまが合うような適当な言い訳も用意されていることだろう。



「……これは酷いな」



 隆起した巨大な根により半壊している村を目の当たりにした私は、顔をしかめる。多くの建物が押しつぶされており、かなりの人的被害が出ていることが想像に難くない。


 と、巨大根の一部付近がにわかに騒がしくなる。

 どうやら、根から魔獣が生み出されたようである。

 とはいえ、いま現在この場には多くの冒険者が詰めているので、すぐに掃討されることだろう。



「あ! あなたはあの時の!?」

「なんでここに……?」



 驚きと嬉しさ、そして戸惑いが混じった声に振り向けば、ふたりのエルフが私に駆け寄ってくるところだった。



「おや? 君たちは……」



 以前、街道にて知り合ったエルフの兄妹だった。




 ※ ※ ※


 ※ ※ ※




「ふむ……あの者が件の黒エルフか」



 偉そうに腕を組んでいる幼女──白エルフ王のドラギアの視線の先には、台車の上に乗せられている檻があり、その中にて猿ぐつわをされて厳重に拘束されている、ひとりの黒エルフの女だった。


 ボロボロの姿ながらも最低限の治療がされているのは、別に彼女の命を助けるのが目的ではなく、”核”の間にて処刑するまでは、ためである。



「まるで生贄ですね」



 そんな感想を言って来たのは、近衛騎士であるレイ。

 ドラギアはひとつ嘆息する。



「まるでもなにも、まさにそうじゃろうな。わざわざ”核”の間で処刑する意味がわからぬよ」

「世界樹を精霊視する者たちもいますから、この暴走を世界樹の怒りと判断して、生贄を捧げることで沈めようとしているのでしょう」

「下らぬ風習じゃのう」

「白エルフ王の言葉とは思えませんね」

「硬い事を申すでないわい。所詮儂は、お飾りの王なんじゃからの」



 そんなやり取りをしていると、一部の過激な白エルフたちが、檻の鉄柵を棒みたいので叩いて、何やら罵声を浴びせている模様。

 当の黒エルフは死んだような目で一点を見つめるのみで何ら反応がなく。

 周囲にいる他の者たちも、これといって注意や止める様子もなく、ただ見ているだけだった。



「……醜悪じゃのう」

「私が止めてきますか?」

「いや、放っておけ。どのみち、あの黒エルフにとっては自業自得だしの。あの者のせいで、いったい何人が犠牲になったことか」

「ドラギア様は、意外とシビアなところがありますよね」

「なんじゃ? 儂を冷酷だと糾弾する気かの?」

「いえ。あの者の自業自得という意見には、同感なので」



 いびられる黒エルフを淡々とした眼差しでレイが見ていると、その場に駆けてくる人物がいた。



「ドラギア様! お待ちしておりましたよ!」



 ふたりの白エルフを連れるのは、壮年の男エルフだった。



「ふむ? お前さんは?」

「私は、このサウス村の長、リースと申します」

「ほほう? 長自らが、わざわざ儂を出迎えてくれたのか」

「当然のことです。ささ、あちらへどうぞ。あちらに作戦本部が設置しておりますので」



 村長に案内されたドラギアは、死んだ目をする黒エルフを一瞥後、レイを伴って本部へと向かうのだった。


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