第402話 スマホ

「実際、手を負傷しているンだ……!!

 これ以上、無理を重ねても怪我が悪化するだけだ」

 彼の言う通りだろう。


 そんな事は承知の上だ。



 『英雄』や『革命』だけを好き勝手に弾けるワケではない事も……。



 さっきもアキラが言ったが、この曲は必須マストだ。



 絶対必要……!!



 果たして、私にレイラと匹敵するだけの才能があるか。


 それともないのか、左右する曲だ。



 その時、着信バイブの音が聞こえた。




 どうやら、アキラのスマホだ。




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