第372話 『革命』……🎶✨🎶✨✨🎵

 最後の大一番……

 私は大好きなショパンの『革命』を弾いた。


 何度、練習した事か。この曲を……


 『革命』……🎵✨🎶✨✨🎵🎶


 それはショパンが絶望と孤独の中で創った最高傑作だ。

 勇猛果敢で男性的なピアノ曲だ。


 叩きつけるような怒りや憎しみを鍵盤に乗せ、つむぎ出す強烈なメロディ。


 私なりの解釈だ。

 誰かに習ったワケじゃない。


 聴いて…… それを弾く。

 何度も…… 何度も……

 繰り返し、繰り返し……


『くゥ……❗❗』

 だが、手の火傷やけどが引きつった。

 痛みで頬が歪んだ。

 思ったよりも上手くけない。


 しかし…… 構うモノか。


 これが私の……

 榊 ルナの最後のステージだ。


 たとえ魔王だろうと神だろうと誰にも文句は言わさない。

 



 今の私のピアノをかなでた。


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