第333話

 桐山に車椅子を押され庭園へ出ると、ここは横浜かと思うほど別世界が広がっていた。


 あり得ないほど広大な庭園だ。泉なのか、それとも人工的に造られた池なのか解らないほどの水辺みずべほとりに出た。


 木陰になっているので眩しい陽射しも気にならない。日焼けの心配はなさそうだ。


「ここなら安心だ……」それでも桐山は周辺を確かめた。

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