第329話 光輝《コウキ》

 その映像は、四階の光輝コウキの部屋のモニターにも映し出されていた。引きこもりの光輝の部屋は無数のモニターとパソコンで埋め尽くされていた。


「……」光輝コウキは無言でレイラの姿をズームアップしていた。

 癖なのだろう。知らぬ間に彼は親指の爪をんでいた。




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