第322話 光輝
玄関口に車を着け、私は車椅子に乗り換えた。
屋敷へ入ろうとした時、不意に四階の窓から何者かがこっちの様子を伺っているのが見えた。
「ン…❗❗」長男の光輝だろうか。ニット帽をかぶった男だ。
顔はよく解らなかった。
向こうも私が見ているのに気づいたのか、すぐにサッとカーテンを閉めた。
「どうかしたのか❓」桐山が訊いてきた。
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