第279話 まさか……

 美少年 久遠くおんは包帯だらけのアタシの顔を見つめ、大きな瞳を潤ませた。

 ナゼ……

 どうしてこの美少年が泣くのだろう。


「レイラ……」

 久遠くおんは呟いた。


 ゆっくりとその美しい顔を近づけてきた。

『え……!?』

 何をする気だ。

 まさか……


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