第152話 『ラ・カンパネラ』

 けれどもレイラのように繊細でなめらかな指の動きにはならない。

 どうしても荒々しくなってしまった。


 しかも、アキラからあるピアノ曲を要望された。


「カンパネラを弾くんだ!!」

「え……!?」

 アタシのもっとも苦手な曲だ。


 リストの『ラ・カンパネラ』の事だ。天才ピアニストのリストが自身のテクニックを存分に生かすため作曲した超難関な曲だ。

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