第113話 お蝶夫人だな……

 なおもしつこく訊いてきた。


「ン…、龍崎だよ!!」



「フフゥン……、龍崎レイラか……!!

 お蝶夫人だな……!! そりゃ!!」


「え……?」なンだッて、夫人……


「あ、ありゃァ、違った。確か……。

 お蝶夫人は、龍崎レイカか!!」



「はァ~…!? なんだそりゃァ~…?

 お蝶…、夫人……ッてェ!!」

 なにを言ってンだ。

 誰が夫人だよ……。

 


矢作ハギさん!!

 彼女は『エースをねらえ』なんか、知らない世代ですよ!!」

 冨田が肩をすくめ苦笑いした。



「フフ…、ッで、レイラちゃん…!?

 セーラー天使エンジェルって、知ってる!?」



「え、セーラー……!?」

 何で、その事を……。



 この刑事、とぼけた顔をして。

 


 どこまで真相を掴んでんだ。







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