第91話 ロリコン万堂

 まかり間違えば、あの嵐の夜……。




 ロリコン万堂ジジーに襲われ、何かの拍子に万堂ジジーが事故で亡くなり、アタシとオヤジで遺体を海岸へ遺棄したとも考えられる……。



 何しろ、万堂ジジーの爪にはアタシの皮膚片って言う動かぬ証拠が遺されているのだ。



『ゴックン……』咽喉のどが鳴った。



 警察も追い掛けて来るに違いない。



 そうなると、マジでヤバい……


 この上、殺人犯じゃ、お先真っ暗だ。




 窓から差す陽射しがヤケに眩しい。


 だが、アタシの心は昨夜の嵐のように揺れ動いていた。








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