第50話 プリンスとホームレス

「フフ……龍崎財閥は資産一千億だ!

 そいつをいただくのさ!!」

 アキラは自信満々に微笑んだ。


「はァ~…!? 何、バカな事、言ってンの…!!」

 コイツは弁護士のクセしてバカなのか。



「フフ、俺だって今夜、ルナと会わなきゃ、こんなバカな事を思いつかなかったよ……」



「弁護士なンだろォ~……

 あんた…!!」



「フフ……まァ、一応ねぇ…」



「グリムだか、アンデルセンの童話だか知らねぇけど……

 『王子プリンスとホームレス』じゃァ~ねぇンだ…!!

 入れ換われるワケがねぇだろ❗❗

 こんなお嬢様と……私が!!」






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