第8話 イメージにピッタリ

「おい、それからルナ!! これに着替えてくれってェ、さァ! リクエストだ!!」

 親父がバックから出した怪しげなセーラー服擬もどきのコスチュームを手渡してきた。



「あン……!?」なんだ。コレは……。


 アニメか、ゲームの美少女キャラのコスチュームなのだろうか。


 明らかに規制のセーラー服ではない。

 異様に派手でカラフルなセーラー服だ。


 ド○キの安物ではなく、かなり上等なシロモノみたいだ。

 本物のセーラー服のような肌触りだ。



「ケッケケ、似合うと思うよォ……✨🤪✨

 流れるような金髪だし、イメージにピッタリだよ!!」

 ロリコン万堂ばんどうは妙にハイテンションだ。嬉しくて仕方ないみたいだ。




 しばらく親父たちは酒が入って、ご機嫌に騒いでいた。



 外は煩わしいほどの豪雨なので、さほど近所迷惑にはならないだろう。







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