キミと雨上がりを探して

祥之るう子

ホワイトアッシュの閃光

 それは鮮烈で、衝撃的で、眩しくて――

 きっと生涯忘れない出会い。


「ねえ、雨宿り?」


 猫みたいなきれいな瞳。

 それを縁どる長いまつ毛と、パッションピンクのアイライン。

 真っ白な髪の毛。

 細長い手足。

 いたずらっぽく笑う口元に、ロリポップキャンディ。


 首にはドッグタグの付いた革のチョーカー。

 媚びることを知らないパンクロックのダメージジーンズ。

 鎖骨のあたりが裂けたデザインのカットソー。

 黒いパーカーの裾は、まるで死神のマントのようにボロボロに加工されている。

 右手の中指には、ハリガネのアーマーリング。


 マイペースでお節介。

 自信に満ちた瞳と振る舞い。

 そして、泣きそうな顔。


 これが、凛子が「サナ」に初めて出会ったときに見た、全て。

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