第156話 ハロー、グッバイ

 人は死ぬ。


 万物、みな何時かは消える。


 昨今、俳優(声優)の突然死や老衰などで役が別の人になることがある。


 例えば、最近では「ルパン三世」の次元大介役だった小林清志さん、「サザエさん」のフグタタラオ役だった貴家堂子さんもいない世の中になった。


 そうなると出てくるのは『次の声優を認めるかどうか?』という問題である。


 長年愛されているからこそ普段、アニメなどを無視する報道でも大々的にニュースになる。


 分かれ道である。


 一つは「それでも、作品が好きだから観続ける」

 もう一つは「今までありがとうございました」


 私の場合、好きな俳優(声優)の他界が多かったから否応なく後者になった。


 もちろん、後続の俳優(声優)も頑張っているのも分かるのだか、それだからこそ苦悩する。


 乳歯は石灰を永久歯に残し抜ける。

 元に戻せない(出来るかもしれないけど)。


 国民的アニメである宿命ともいえるが……


 むず痒い問題である。

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