第58話 なぜ、私はテレビを見なくなったか
私は昔、かなりのテレビっ子だった。
元々、共働き家庭だったし、学校に居場所はなかった。
自然とテレビを見る時間は増える。
小中学生当時は帰宅するとドラマとアニメの再放送をしていて、よく見ていた。
それから意味も分からないのにニュースを見て夕食を食べ、雑務を終えて、寝る。
今は、テレビを見る時間があるのならネットをするか、読書をするか、時間とお金に余裕があればDVDを借りて映画を見る。
もっとも、今はネットもだいぶ見る時間が減ったように思う。
理由は何だろう?
まあ、往々にして加齢による脳の情報処理速度が遅くなったせいもある。
だが、同時にテレビを見ていて思うことがある。
特にバライティ―で顕著なのだが、『言葉のドッチボール』が酷いのだ。
人の話を途中で遮る。
不快なことをさせても「ノリ」で済ます。
大声で叫ぶ。等々。
ネットでも言えるが、会話はキャッチボールである。
ドッチボールではない。
相手に尊敬や敬意をもって接することが求められる。
それがないのだ。
もちろん、すべての番組が悪いわけではないけど、特にバライティ―番組と呼ばれるものは見たくない。
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