第20話 人生楽なきゃ苦ありっぱなし

 今の二十代が知っているかどうか、かつて、「水戸黄門」という時代劇があった。

 そのテーマソング。

「人生、楽ありゃ苦もあるさぁ」

「おいて行かれるのが嫌なら歩け」


 今日、不意に思い出して思った。

「あー、この歌はバブルの頃の歌だ」


 水戸黄門は長い歴史のある時代劇だ。

 確か、主人公だけでも五人以上交代している。


 現在、時代劇は本当にBSなどを含めて数えるほどになっているし剣劇のある時代劇はもっと少ない(または、全滅)。

 予算や俳優の問題もあるだろうが、今思うに今の世相に時代劇がマッチしていないように思う。

 特に水戸黄門や(現代劇だが)金八先生などだ。


 何故か?

 それは、「いつか、いいことがある」という努力や忍耐が『美徳』ではなくなったから。

 逆にこの『美徳』をこじらせたから日本中に鬱などが蔓延したともいえる。

 私は努力や忍耐は自分自身が納得してやる分には素晴らしいものだと思う。

 ただ、他人が押し付けると押しつぶされる。

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