第2話 いざ北陸へ

 上野駅の新幹線ホームは、地下にある。在来線ホームから、一度階段を上り、そして下る。となりに止まっている常磐線特急、ひたち号を見ながら、連絡改札を通過。しばらくすると、パンダの絵が書いてある地図がある。これからここに行くんだ、と石川県、福井県を眺め、さらにエスカレーターで地下に。

 東北、上越、北陸新幹線が行き交う上野駅。ひっきりなしに来ては、止まり、来ては、通過し。次に来るのは僕が乗る新幹線だろうかと待ち、およそ15分。かがやきがついにホームに。

 座席に着くと、景色が後ろへ流れた。ゆっくりと発車する。しばらくして、地上に戻った。窓から京浜東北線が見えた。しばらく首都圏の景色ともお別れである。と、北陸ロマンが流れた。

 大宮を出ると、長野、富山、終点金沢の順に止まる。しばらくはトンネルの連続だ。

 車内販売が来た。Twitterなどで流行りの、#シンカンセンスゴクカタイアイスというのをやりたかったが、帰りの東海道新幹線でやろうとパス。

 トンネルに入る、電波が悪くなる、ついに圏外になる、トンネルを出る、またトンネルが来るというループを何回も繰り返し、ついに、海が広がった。暖かな日差しと、目の前に広がる日本海。綺麗な車窓を眺めていると、富山に着いた。大勢の客が降りた。次はいよいよ金沢。眼下を流れる川も綺麗だ。豊かな自然を眺めているうちに、都市が広がってきた。北陸ロマンが流れる。列車は徐々にスピードを落とす。やがて、停車。改札へ行くと、「ようこそ金沢へ。」と書いてある。記念乗車にスタンプを押してもらい、駅ビルでご飯を食べる。駅前のスタバで一休みし、金沢城へ。

 金沢城と兼六園はそれぞれ道を挟んだ反対側にある。金沢城を見た足で兼六園に入る。日本三名園、個人的には偕楽園に続く2番目である。大勢の観光客で賑わっていたが、それでも、どこかのどかな感じがした。

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