一年だけ死んでください
瀬戸内 光
プロローグ
俺は今、銃を額に突きつけられている。銃口が当たる部分がヒヤリとする。
はぁ。俺は死ぬのか⋯⋯。殺されるくらいなら自殺して死にたいよ。屈辱すぎるでしょ。
神様。どうかこいつらが死刑になりますように。
死ぬ間際だと言うのにこんなに物事を考えれるんだな。
すると男が
「殺れ」
と銃を持っている男に告げる。
「すまんな坊や」
パァン
その音と同時に、頭に激痛が走る。
これで俺の人生終了。俺の脳は考えるのをやめた。これが死なのだろうか⋯⋯。
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