Bonus trackⅢ【設定資料 ※ネタバレ注意】

◎第三部「暗躍と制裁」


一年間、大学を休学にした竜之介。彼は「(株)クロイシ・ペットビジネス」の内部に潜り込む。この際、彼は偽名を用いて入社する。※馬場 竜之介→近江 辰雄(偽名)


間抜けなふりをしているが、それが鴨に見られ、黒石の懐に入り込んでいく。




●犬飼 八重子(ハンドルネーム・『カヤ』)


 「外伝章」ののち、海外から帰国した、鷹山夫妻から竜之介が話を聞くと、「カヤ」と名乗る女性が「(株)クロイシ・ペットビジネス」の元従業員であり、優秀だったという噂を聞く。竜之介は、カヤと連絡を取り、会社の情報を聞いて、インターンシップを一ヶ月して、「(株)クロイシ・ペットビジネス」で研修をする。




「国が定めた繁殖制限について」


https://c-1012.bengo4.com/c_1110/c_1251/n_3918/




●インターンシップ研修


①黒石の連絡先を聞いた竜之介。竜之介は高級スーツを身に纏い、大学生として「(株)クロイシ・ペットビジネス」でインターンシップを受けたいとメールをする。そして「(株)グリーンファーム」の子息を偽り、黒石に懐かれる。


②黒石からインターンの受領が成され、会社にて仕事をしているとき、黒石が挨拶をして、竜之介が初めて対面する。しかし、黒石は「自分を追っていた父親」の存在を知っていたものの、竜之介のことは知らなかった。丁寧に挨拶をした。


③すると、黒石は竜之介のことを鴨だと思っていたのか、竜之介のことを気に入って、食事に誘ってくれる。


④食事を共にしたのち、竜之介が経済学を勉強しており、自分の会社を買収して、黒石の会社の子会社化したいと言う竜之介。自社の優良株を黒石に二十億で手放す交渉をする。






〈(株)クロイシ・ペットビジネス組織図〉


会社役員:赤木



※実際にwordのチャート図があります。


こちらには載せられませんでした。










●ビジネスパートナー詐欺


食事の後、会って商談が始める。内容は以下の通り。竜之介は株式の売買で、


ベンチャー企業「グリーンファーム」。有機無農薬栽培の優しいペットフードの販売。寝具などの取り扱い、それらをセレブ層をターゲットにした架空のベンチャー企業があると話をする。(竜之介はそこそこ株式の知識がある。)そこを「(株)クロイシペットビジネス」に売却し、「クロイシ・ペットビジネス」の「子会社」にしたいと申し出る竜之介。


グリーンファームの株式は近々、新商品開発によって株価が上昇する話を黒石に持ち掛ける。


勿論、これは「インサイダー取引」という手法で、犯罪である。そして、株価が上がる噂を流して、黒石を信用させる。黒石から儲け分の二十億円を前払いしてもらった竜之介は、株式の上場が嘘である噂を流し、黒石の元から姿を消す。


黒石の手元には紙くずになった株式が積まれていた。




①黒石がグリーンファームの会社概要をチェック。実在する会社であることを確認し、承諾。そして実際に株式が少しずつ上昇していることを確認し、竜之介に「資産として」20億円を渡す。


②竜之介は株を売り抜き、そのまま上昇した内容は全くの嘘であることを噂で流す。


③黒石の持っている株が紙くずになる。


※モデル:漫画「クロサギ」二巻



◎第四部「罪と罰」


廃校舎に身を隠していた、迅助と竜之介だったが、殺し屋に黒石が依頼し、ふたりの男がショットガンを持って訪れた。迅助は機転を利かせ、ライン石灰や消火器、床用ワックスを利用して校舎を破壊し、敵の足止めをして、敵を撒く。




そして竜之介は逃げ切り、残された家族は楼雀組によって無事に守られた。そして「黒石の罪」は多くの人の手によって明らかにされていく。しかし、彼は幻聴と頭痛に襲われてしまう。


大金を手に入れてしまった竜之介。しかし、すっきりしない気分だった。


駅に降り立ったとき「悪に悪で報いるのが、正しい答えなのか?」と葛藤した挙句、聖書を開くとⅡテモテ3章11節~14節が語られる。赦しを求めて教会で泣きながら一晩祈ったのだった。


夜が明け、黒石が錯乱して、高層マンションの窓ガラスに体当たりして飛び降り、自殺を図ったことが亜里沙の口から報告されたのだった。




**


机の上に一冊の聖書が置いてあり、竜之介は開いた。そこにはこう書いてあった。


「また、アンテオケ、イコニウム、ルステラで私に降りかかった迫害や苦難にも、よくついて来てくれました。何というひどい迫害に私は耐えてきたことでしょう。しかし、主はいっさいのことから私を救い出してくださいました。……しかし、悪人や詐欺師たちはだましたりだまされたりしながら、ますます悪に落ちていくのです。けれども、あなたは学んで確信したところにとどまっていなさい……」




教会を出てみると、「自分の愛した女性」が立っていた。彼女から事の真相を聞き、竜之介は不当に得たお金を持って警察署に自首していくのだった。結局、彼にとって「金が全て」という答えは未だに分からない――。


そして亜里沙は、竜之介が釈放されるまで待ち続けるのだった。


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