Animal heat of heart!!

Bonus trackⅣ【設定資料 ※ネタバレ注意】

～第五部・本編へ～

黒石 彰がプレハブ小屋に火をつけて逃走。犬司は一匹の子犬（ゴールデンレトリバー）しか救うことが出来なかった。そして、美咲とともに里親探しをする。

美咲の父の知り合い「馬場家」に犬は引き取られる。犬の名前は「リク」と名づけられ、少年竜之介（りゅうのすけ）の手に委ねられる。

〈馬場家の家族〉

●馬場 明正（ばば あきまさ・33歳）

美咲の父、切嗣の後輩警察官。キャリアが長く、見識が鋭い。今回の『森城町の放火事件』が匂うと思っている様子。ゴールデンレトリバーの引き取り手を名乗り出る。

●馬場 紗代（ばば さよ・28歳）

明正の妻。切嗣にお茶を出してくれる。二児の母。

●馬場 竜之介（ばば りゅうのすけ・7歳）

思慮深い性格だが、若干反応の遅い子ども。馬場家の長男。

●馬場 波留（ばば はる・4歳）

甘えん坊な妹。子犬を見てはしゃいでいたようだ。

※『頑張る、日本革命！』

毎朝日曜にやっている、ベンチャー企業の社長を特集する番組。「（株）クロイシ・ペットビジネス」黒石 彰（くろいし あきら）が出ていたようだが……？

その後、卒業して、二人で動物を救おうと誓い合う犬司と美咲。

和むようなオカメインコとのやり取り、そして発覚するクロの正体。実は正体が猫又であり、彼が四五文と桃子の子どもであった事を知る犬司。そして徐々に近づく卒業シーズン。桜の蕾も少しずつ見え始めた。

卒業後、犬司はNPO法人で動物愛護団体の仕事をし、美咲は海外（ヨーロッパ）へ行って喘息の治療と動物医療の勉強をしに単身留学を志す。三年後また会った時に、結婚しようと言って「おもちゃの指輪」を美咲の薬指に犬司は嵌めてあげる。

犬司は自分が救えなかった多くの動物の為に、少しでも身を捧げようと身を粉にして働くのだった――。

※卒業後の背景を少し。「BLACK編」

●鷹山 犬司（たかやま けんじ・30歳）

高校時代、美咲と夢を誓ってから三年後に結婚。今はNPO法人「福音の家」で働く男性。（株）クロイシペットビジネスの粗暴な影を高校時代に知り核心を暴こうと試みる。

・性格：温厚且つ冷静明晰。

・髪型・容姿：ダークブラウン（黒）のベリーショート。土汚れや動物の毛が付いている作業着（ツナギ）を着用している。

●鷹山 美咲（たかやま みさき・30歳）

「慈愛の母」と呼ばれる優しい女性。幼少期、病院で読んだ「獣医ドリトル」が原因で動物に対する愛を持つようになった。犬司とは幼少期に田舎で一緒に過ごし、同じ高校に行って再会した。三年間先進国で勉強し、再会後に犬司と結婚した。

・性格：涙もろい純情家。高校時代とは違い、落ち着いている。

・容姿：栗毛（こげ茶）、ショートカット。またはポニーテールのアップ。作業に差し支えないカジュアル系ファッション。

・ポイント：幼少期、呼吸器系の病があり、やや身体が弱い。海外に行ったお蔭で持病も落ち着いている。

〈明らかになる黒幕〉

「（株）クロイシ・ペットビジネスの粗暴」

・犬司＆美咲高校時代。不衛生な環境での多頭飼育、異常交配によるペットの流通・販売。

・10年前「プレイリードック」大量密輸事件。

・象牙や毛皮の違法密輸・流通等。

〈黒幕〉

●黒石 彰（くろいし あきら）

「（株）クロイシペットビジネス」代表取締役。

　年齢35歳前後。お金に目が無く、会社員を過重労働させ、辞職に追い込んだりしている。逃走したので姿を見せていない。

最近のペットブームに乗っ取って、動物の「ゆりかごから墓場」まで「飲食からトイレ」まで幅広く網羅している。しかし、笑顔の裏には冷酷さが隠れ、優しい企業に見えつつ、内容は腹黒い。

※「蒼白の月夜Side -A-」にて不動産詐欺をした経歴がある。：（第三部にて）

□各部・章解説、編集履歴

●第一部（高校編）

（ページ数p17・単語数14,460字・編集時間860分）

導入章

：第一章「その名もタカタカコンビ」

：第二章「ヒトツボシ・ペットビジネスと佐藤さん」

：第三章「ペットショップ『サトウ』の風景」

：第四章「カンタと遊ぼう！」

●第二部（懐古編・前編）

（ページ数p13・単語数11,035字・編集時間722分）

：第一章「ある兄弟の悲劇」

：第二章「カヤと名乗る人物」

：第三章「武内 華連」

：第四章「日常生活と戦々恐々」

●第三部（懐古編・後半）

（ページ数p17・単語数13,003字・編集時間326分）

：第一章「ぼくはよわくない！」

：第二章「まどぎわのおんなのこ」

：第三章「みさきに、あいにいく！・クロのはなし」

：第四章「See You Again！」

●第四部（アジト潜入編）

（ページ数p7・単語数6,231字・編集時間587分）

：第一章「森城町と鬼瓦師範」

：第二章「悪徳ブリーダー・アジトへ」

●外伝部：（ページ数p10・単語数10,267字・編集時間322分）

：外伝章「にゃ、にゃめんなよ！？」

●第五部（高校編）（ページ数p14・単語数12,660字・編集時間417分）

：第一章「嵐の後の静けさ」

：第二章「里親探し」

：第三章「ぞく・クロのはなし」

：第四章「夢を追って」

〈合計〉

トータルページ数：p78　(設定：余白狭い)

トータル編集時間：3,234分（≒53.9時間）

単語数：67,460字

構想開始日：2006年？？月？？日（著者：高校二年生）

最終執筆完了日：2017年10月16日

●著者あとがき

この小説は、何度か体裁を整えた小説です。高校時代に最初に書き、レポート用紙を何枚も消耗してコメディタッチを磨きました。主人公の人生を小学校から青年まで書き上げようとして挫折しましたが、最終的にいい形で切り取れたので、感謝しています。

長編小説はやはり書いていて面白いです。長く書くこと。また、伏線はストーリーの分散にあることを改めて学ばせてもらいました。

戦闘描写を多めに入れた小説でしたが、文章力が上がってよかったと思います。また、イメージしているシナリオと若干ずれている部分もありましたが、それも含め、味わいある作品に仕上がったと思います。

少し英気を養って次の執筆に備えます。