タイトル募集
黒猫
第1話 この世界に…
俺は、捨てられた・・・・・・・・・
俺は、どこにでもいるような、普通の子供だった。あの時までは。
この世界では、12になると、どこかしらの神の眷属になる。
どうやって、判断するのかというと、眼だ。
水を司る神ポセイドンの眷属に、
光であればアグライナ、
火であればへパイストス
などの、分かりやすいものを紹介したが、身内の中に子の眷属が居たら呪われているといわれているのが
死をつかさどる神ハーデスである。
ここまで、話せば察しのいい皆さんはわかっただろう、俺はハーデスの眷属になった。
俺自身、ハーデスが嫌いではなかったため、たいして気にしていないのだが家族に捨てられるのは、少々心が痛い。
俺は、すむ場所もなく手持ち金は家からくすねてきた少量ばかりの金だけだ。
なので、冒険者として生活していくしかない。
「どうしたものか…。」
特に、戦闘が得意なわけではないので困り果てていたとき、
『我が眷属よ。』
「え?誰だ!!」
と周りを見回しても誰もいない。
『ハーデスだ、久しぶりに我が眷属が出てきてくれてうれしいぞ』
なんだ?想像していたのと全然違うんだが…
『久々の眷属だ、少々助けてやる…』
「あ。ありがとうございます」
『ここから、250mくらい進むと、王族の馬車がある。あの馬車は、そのうち襲われ、皆死んで黄泉に来る。その前に助けてやれ』
「でも、死をつかさどるのにいいんですか?」
『いいよ、仕事したくないし。めんどいもん』
おお…、なかなかにぶっちゃけたなこの人、じゃねえや、神様だった。
「では、行ってきますね」
『行ってらっしゃい~』
俺は、走って向かうのであった。
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