第38話 憩いの場

もうすぐ終業時間。

今日も1日が終わるなあと思っていた時、

「すみません」

窓口に一人の女子高生がやってきました。

「こんにちは」

まじめそうな女子高生です。しかも笑顔がとってもかわいらしい。しかし、和んでいたのも束の間でした。

「AO入試のために小論文の練習をしています。公民館と地域の繋がりについて教えてもらえませんか?」

と言って、A4ノートを広げるではありませんか。

「は、はい……」

高校生のきらきらした目に戸惑いを隠せないアラサー。

結局、なんだかんだ30分くらい話したかな? 利用者もボランティアさんも高齢化しているが、憩いの場(というかお互いの生存確認の場?)として集まれるところになっていること、公民館まつりの時には近所の中学生も手伝ってくれること……などをお話し、公民館まつりのチラシと公民館講座の一覧表をあげました。

女子高生は、

「ありがとうございました」

と満面の笑みで帰っていきました。

お役に立てたなら、幸いです。

AO入試、頑張ってください!



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