お疲れ会

※お読みでない方のために……ヒロインが増えて、整理が大変です。


<郷土史研究会>

 秋山虎   主人公。高二男子。今回の視点は彼です。

 北条波瑠はる  イケメン黒髪女子。頼りになる部長の高三女子先輩。

 遠山なお   ポニーテール高二女子。主人公の幼馴染で同級生でクラス委員長。

 浅井市花いちか  おかっぱでどう見ても小学生な高二女子。口は悪いけど……。

 穴山佐保理さおり そばかす、ふわふわ髪の高二女子。いつのまにか中心ヒロインに。


<生徒会>

 蒲生がもう冬美ふゆみ  剣道少女からの生徒会書記。黒髪大和撫子な二年女子。

 ?(黄色) 生徒会会計。短髪で元気な二年女子。いつも黄色いパーカー。

 生駒いこま徳子のりこ  生徒会長な三年女子。サイドテール。一番しっかりしてます!


<その他>

 上杉菊理くくり  小柄な一年生。実はバードテール設定……。ちなみに陸上部。



――――――――――――



「「「「「お疲れさまでしたー」」」」」


 社会科準備室、ことキョウケン部室に、部員全員の声が響く。


 今日は、菊理の件の成功もあって、お祝い会。


 といっても彼女もいるので、名目は、『七不思議の謎かなり解明できたぞよくやった会』となっている。


 もちろん波瑠先輩の命名だ。


 目の前の長机には、ケーキにクッキー、チョコレート。

 学生なので、というか、キョウケンなので、完全にティーパーティと化しているのは否めない。メインの飲み物はもちろん、紅茶にハーブティー。


 もっとも甘いものばかりは辛いと佐保理と直が訴えて、今日は緑茶と煎餅なんかもあったりする。お饅頭があるのは……まあいいか、和の甘味って違うもんな。

 この二人、あの暗闇での放置で意気投合したのか、最近とても仲が良さそうに見える。共に生死を乗り越えた戦友になったということか。



 いずれにせよ、女子会。

 絶対にこれ、女子会。


 木下先生が、職員会議でなければッ!

 自分はここにいていいのか? という思いが激しく湧き出てくる……。


 しかし、そう思っていたのは自分だけではなかった――



「あの……あたし、ここにいていいんでしょうか?」



 市花の隣で、おずおずと誰にともなく尋ねるのは、五章の十種乙女、菊理くくり

 作者の力不足で、その可愛さが十分に描かれていないのが残念であるが、本当は可愛いのだ!


 短髪と割り切って描写されているが、実のところは、後ろ左右にちろっと小さなおさげがある!

 バードテールですよ、バードテールッ!


 なぜこれを描写しないんだ、できないんだ作者は!

 同じ黒髪の波瑠先輩と蒲生が同時に出てくるだけでテンパるとか、どんだけレベルが低いんだよ!


 小柄な彼女は、市花と並べると、とてもえる。

 菊市はお兄さん達にもお姉さん達にも人気が出そうな組み合わせであるのに……あるのにぃッ!


 ちなみに菊理、佐保理、と「り」が付く子が多いので、もし間違ってアニメ化されたら、『リリィスマイル』として売り出そうという野望が作者にはあるらしい。無駄なことを。


 その前に漢字くらいは変えておくべきじゃないのか、里とか梨とか!

 元々は菊理じゃなく、菊乃にしようと思ってたんだろ。

 それが、言いづらいな、ってなって、菊花、雛菊と迷って、最後に神頼みとか。

 もうちょっとよく考えてから書けよな!

 五章書く時点で変えるとか、無いわ!



 だいたい名字も山が多すぎる。

 秋山、遠山、穴山……山マニアか!

 こちらのグループは『あなたとマウンテン』とか言うんだよ。


 よくわからないよ。

 高山ちかとか山中鹿乃かのとか後で出てくるのか? 無理があるだろう。



 その前にそういうのは男の俺が混じってちゃだめだろ。


 ……ま、まさか男の娘にされるのか、俺!?

 び、びーえるでも何でもしますから男の娘だけは勘弁してください。


 あ! 佐保理も「あ」だから俺いらないのか……大変失礼しました。

 こんなにほっとしたことは、なかったぜ。



「何いやらしい目でこっちを見ているのですか? 秋山くん」



 市花~。

 五章で菊理とのメインを務めて勢い半端ない感じだ。


 間近で菊理とのやり取りを見ていた身としてはもう何も言えない。

 内容的には微妙な五章が、最後までもったのは市花のおかげ。


 当初のプロットはスカスカな章で、全く彼女は絡んで無かったらしい。


 学校七不思議と菊理だけだと、もたない!

 ということで、あまりに四章までが不遇な彼女に白羽の矢がたったとか?


 そんなノリでよく書けたな、作者。

 いろんなとこで、プロット、プロット書くから、絶対プロットギチギチでやってるって勘違いされてるんだぞ。いいのか、それで?

 しかもここで市花使っちゃって大丈夫か?

 この子重要キャラだから慎重に扱うって言ってたじゃんか!



 しかし、実際どうだったんですかねー? 五章。

 作者は冒険しすぎたって頭を抱えていましたが。

 果たして、この作品はホラーとして読者様に認められたのか……?



 構成の方は、


 一章はつや様と直、

 二章は佐保理、

 三章は佐保理と蒲生、

 四章は佐保理と波瑠先輩と生駒会長、

 五章は市花と菊理、


 と、なかなかこの作者にしては頑張ってるとは言いたい。


 んー、こうしてみると、佐保理多いな、完全にヒロインだな。

 つや様はともかく直(涙)。


 とりあえずは、ここまでに出てきた女の子は、ほぼメインにしたって感じか……。



はアニメキャラみたいで可愛いからな、はオトコだから仕方ない」



 周りの全員が驚く。


 こ、ここで黄色登場?

 お前、いつもながら、どこから入ってきたんだ?


 というか、その呼び方。

 なんでそんなに市花に馴れ馴れしいんだ?

 そして俺は、とらきち?

 


「ふっふっふ、気になって仕方ない感じだな。とらきち」


 心を読むのかこいつの十種は!?

 ってそれ生徒会長か。



「作者はね、アタシを忘れていたことにようやく気が付いたのさっ!」


 あー、言ってた。

 カクヨムコン終わるまでには登場した十種乙女全員に素顔な見せ場つくるんだー、って思ってたら、一人できなかったって。


 会長も微妙に少ないけど、実は二章出てたり、佐保理との絡みがあるからな。

 菊理は登場章だけで十分だろう。

 蒲生は、五章で持ち直した、多分。わが身を犠牲にして……天然を武器に。


 ところが黄色は、完全に台詞も登場も少ない謎キャラのまま。



「というわけで、明日の回をお楽しみになっ!」


 黄色……なんて笑顔だ。




 作者一度こういうのやってみたかったらしいんです。

 大目に見てあげてください。


 ではでは、また明日。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る