悪落ち 腐っても鯛33
ぼろぼろのボスはまるで吸い込まれるようにインジャスティムに憑依しようとしている…
ボス
「イイゾ…コノ…ゾウオ…」
まずい!ボス体が修復していく。
スレイン
「奴を復活させるな!一斉攻撃だ!」
スレインの指示で各プレイヤー、NPCが攻撃をしかけているが
復活のスピードを遅らす程度にしかならない。
一体どうすれば…
その時!
???
「もう止めなさい!」
プレイヤーやNPC一同が声の方に視線が行く、
そこには
マァム
「私の声が…母の声が聞こえないのですか!」
マァムさんだった。
安全なとこで待機してもらっていたはずだった、
マァムさんはどんどんボスの方へ歩く、
このままじゃボスの攻撃範囲に入ってしまう!今の状況では母だろうと攻撃する可能性は否めないな!これはまずい!
「あぶないです 下がって!」
止めようと叫んでみたがマァムさんは首を振って再び歩み出す。
マァム
「もうこんなことは止めなさい、父さんがこんな状況をみたら…」
その時!
ボスが憑依したインジャスティム
「オヤジ…コロシタ…」
突如ボスから黒いオーラが弾ける。
マアム
「きゃあーー」
マァムさんが吹っ飛ぶ!
ウィズ
「あぶないです!」
ウィズさんが受け止めようとして下敷きになってフォローしてくれた。
アクア
「母親にまで手をあげるなんて!」
俺の横にアクアさんが来ていた。
先生
「怒りに支配されおって、昔の誰かみたいだな」
先生が誰かに向かって言い放つ。
カイ
「くっ!俺と同じ過ちを」
カイさんが唸る。
やばいぞ~コレは…なんかさっきよりやばい感じだな…
その時!
ボスの背後、正確にはインジャスティムさんの背後から何かが飛んでくるように見えた。
そしてその人は俺の目の前に現れた…
???
「すまぬ、これは私のせいだ…願わくはあいつを助けてやりたい…お主の力を借りたい」
目に前に警備服のような服を着た男が立っていた。
「あなたは?」
インジャスティムの父
「あいつの父だ…」
「え?」
インジャスティムの父
「今まで儂はあいつを守る為、あいつのそばで見守っていた」
守護霊的な感じだろうか?
インジャスティムの父
「だが、あいつは悪に染まり私を拒み、母親にすら手をあげたあいつを止めなければならない…時間がない頼む」
カイ
「ダイン、彼の言うとおりにしてやってもらえないか俺からも頼む」
カイさんが彼の意見に賛同し、再びスキルを俺に使った…
「わかりました、目を覚まさせましょう!」
「ありがとう…私はあの子に自分の負い目からか怒ることができなかった…まだ間に合うだろうか」
カイ
「ええ、今しかないです」
「そうか…」
こうなったら、やるだけのことをやるだけだ!
「アクアさん、ヨッジーちょっとこっちへ」
俺はアクアさんとヨッジーに現状を話し俺の考えを伝える。
ヨッジー
「オヤジさんか~あいつのお尻をペンペンしてもらいますか」
アクア
「えっと 私はそれだけで良いんですか?私も突撃を…」
「いや、その作戦で頼む」
アクア
「はい…」
ちょっと残念そうなアクアさん…でもミスばっかりの攻撃されても…
「時間が無い 直ちに作戦決行で!」
そして…
「みなさん聞いて下さい!」
アクアさんが鯛軍の旗を持って叫ぶ
アクア
「皆さん!私に策がありますどうか皆さんの力を私に預けてくれませんか!」
希望も見いだせない戦場に姫騎士の秘策!プレイヤーの期待と戦意は高まる。
アクア
「策を実行するにはどうしてもボスまで接近、弱体させないといけません、みなさん最後の力でボスへの全力攻撃でお願いします」
どよめく観衆…
そこへダメ押し!
「よっしゃ!勝フラグきたーーー!いくぜーーー!」
ヨッジーが声を上げてボスへ突貫
それを見てプレイヤー達も攻撃に加わる!
よし!これでいける
「準備は良いですか?」
親父さんが頷く…
プレイヤー達の攻撃から少し遅れてボスと突撃!
一斉攻撃にボスも対処できていないのか容易く接近することができた。
「いくぞ!部分憑依!」
親父さんが右手に憑依する!
「くらえ!親父ゲンコツナックル!」
巨大化した拳がボスを殴りつけた
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