日々の言の葉
冬真
延めい治療
これを外せば鼓動は止まる。
光も闇も全て無くして。
君の言葉とは裏腹に僕は言った。
「延命治療をお願いします。」
決めていたのに、君の思いを僕は必ず尊重すると。なのに、何故今傷だらけの君を僕は見ているんだろう…?
強くありたかった!受け止めて進む勇気が。
強くありたかったのに、逃げてしまった。
ただ君に「ごめんね。まだ失いたくなくて。」弱虫な僕の言い訳。
繋いでる糸は酷く痛いのに。
君の夢を見た。とても懐かしくて、とても悲しくなった。
慣れた道筋で涙が落ちる。ああ、まだ泣けるんだ。
何度も頷こうとして、その度に目を背け続けてる。
思いは届かずバラバラに砕けた。
ただ君に「ごめんね。忘れることが怖くて。」弱虫な僕のエゴを押し付け。
糸はもうそろそろ千切れてしまうのに。
二度とその瞳は僕を見ないのに。
二度とその声で呼ばれることもないのに。
君に縋ることでしか、僕は生きれない。
ただ君に「ごめんね。あと少しだから。」涙を拭って前を向くから。
手繰り寄せた糸は僕が切る。
君に送る言葉「ありがとう。ごめんね。頑張るからさ。だからどうかお願い、僕の傍にいて。」弱虫な僕の最初の1歩。
思いは心に大切にしまって。
「ごめんね。大丈夫。ずっと隣に居るから。頑張ってくれて本当にありがとう。」
日々の言の葉 冬真 @huyuma47
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