転校生!?
そんなこんなで朝のHRが始まり、終わりを告げるチャイムが鳴り響く。それと同時に、担任の先生がとある爆弾をクラスに投入してきた。先生の合図と同時に部屋のドアが開いた。
後ろのドアだった
最初から天然感が満載な登場をした転校生。当然クラスの目が今朝の俺より浴びてるであろうその転校生。名前はとりあえず天然ちゃんでいいか。
「え…っと…」
いくら天然ちゃんでも、人からの目線のきつさは感じるらしく、顔がほんの僅か赫らめる。担任から(というか担任の先生だというのに名前どころか苗字すら分からない自分がものすごく悲しい)「おいでおいで」とジェスチャーされたようで、赫らめたまま天然ちゃんは教壇へ行き、恒例の自己紹介が始まった。
黒板に「柊 真紅」と書き、「しんく」って珍しい名前だなぁと、素直に思った。
「え…っと…。はじめまして。
と、元から緊張に弱いタイプなのか恥ずかしがり屋なのかはわからないが、見た目は可愛い。あんな幼馴染よりかは幾分可愛いと思える。ついでに言うなら「真紅」って書いて「れな」って呼ぶのか普通!?「しんく」より呼び方が特殊だよっ!?
驚いてるのも束の間、俺の隣には席がなく、とりあえずで先生にいわれそこに置かれてしまう天然ちゃん。俺に対する目線が今朝よりきつくなった気がしてしょうがない。このまま夢の世界に旅立ちたい気分だった。
R.novels 〜the story with twin〜 まるいはっぱ @Kaede_Fragarach
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