爆音の君を脳内に流し込んで

目を瞑ってしまえば御終いだ 

穴の開いた硝子玉が満たされる幸福感で

全てを遮断した世界で君と一人

半永久の幻想の中で夢を見続ける

君の声で灰色の視界を染め直して

今此の瞬間にだけ出現する箱庭で

全てを遠ざけて君と一人閉じ籠る

終末論何て聞きたくないが

彼奴の手から逃れる事は出来ない

憂鬱な空虚感に喉を詰まらせて

殺されてしまう運命から

逃げる事が出来ないならば

どうか目覚めてしまう前に

幸福の絶頂の中で仮死状態の僕に

トドメを刺してくれたら良いのに









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