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「あの、すみません」

「うん、何だ?」


 あなたは中年太りでガタイのいいおっさんに声をかける。おっさんは機嫌が良かったようで、陽気に歌いながらあなたの前にやってきた。近付くとかなりお酒臭い。あなたは鼻を押さえたい衝動にかられながら、何とか彼にお宝の話を切り出した。

 話を聞いたおっさんは豪快に笑いながら、そんな話は知らんと一言で切り捨てる。


「大体、お宝があるって分かったら俺が一番に探しに行くぜ」


 おっさんはそう言うと、陽気に鼻歌を歌いながらあなたの前から去っていく。こうしてまたしても有効な情報を得る事は出来なかった。


https://kakuyomu.jp/works/1177354054887547235/episodes/1177354054887597915

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