第71話 夢

 



         子供の頃は夢があった

         それはスポーツ選手になること

         教員になりスポーツの指導者になること


         親父から勉強もスポーツも取り上げられて

         1つ1つ夢が壊された


         商売人になれと言われたけど

         僕には向いていなかったな


         もう夢を見る事は無い


         精神障害者の僕に何が出来るのだろう

         平凡に生きていく事も難しい

         行く末は生活保護かホームレス


         生きる事が精一杯で夢なんて贅沢だよね


         どうしてこんな生き方なのか

         悔しくて苦しくて


         僕はただ死を待つ


         残された夢は天国に行く事だから

         ジッと死を待とう





*~*~*






 子供の頃の夢はプロ野球の選手になる事でした。


 中学生の時に野球部に入部しましたが、陰湿ないじめにあい、退部しました。次にバスケ部に入部して、これにハマりました。


 高校卒業後に実業団でもプレーしました。27歳で統合失調症を発症して、自然とバスケからも足が遠のきました。


 仕事は頑張りましたが、最後には薬の副作用が酷くて退職しました。

 今は夢と呼べるものは1つもありません。


 それでも一生懸命に生きているのです。


 そんな自分を褒めてあげましょう。

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