灰色のせかい

@k___origami

無情の友と共に

僕は今、彼女と別れた。一方的に別れを訃げられ​─────。


No title掛けて、と曰れ僕は曲を調べて掛け始めた。絵を画きながら。

かいくんは幾つなの、何処に住んでいるの、と訊かれ他愛ない話で、今日は終わった。その時は、それ以上何も無く何も思わない、それだけの関係だった。

暫くして、また、彼女と喋る機会が出来た。そこから毎日毎日、朝の時間、夜の時間喋ることとなった。寝言を聴き寝ることが日課に成っていった。彼女の声を聴かない日は無かった。


それが突然ぱたりと途絶えた。

夜の時間喋ることが無く成ったのだ。

初めは風邪だから仕方が無い、そう思っていた。

朝の時間、日に日に声がつらそうに成っていく。僕は心配で仕方が無かった。心配で心配で​───────。

最後の朝の時間、友人のえりかの事との関係で悩んでいると曰って、直ぐに切れてしまった​─​──────。

僕は学校が終わって直ぐ、LINEを送った。

学校終ったよ

体調大丈夫?


よくない


心配


うん

ここで途切れた。アカウントも削除された。心配で心配で心配で仕方が無い​​───────。

別のアプリで、直ぐにどうしたのか訊いて巡った。反応は無い​───────​─────。

次の日だった。

わかれよう

そう訃げられた​─────。


君がつらいッて言っているのに放っておける訳が無い​──────。そこは解って。

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