へんたい、よくできました。
龍鬼 ユウ
第一話『衝動という名の膝の裏スジ』
妖精さん:「……なんか、はじまった……」
おっさん:「作者代理のおっさんです」
妖精さん:「……ロリコンの話し相手、です」
シルヴィア:「ふんっ。パルデラレリック公国最強の生体兵器、シルヴィアだ」
ダイアナ:「呼ばれたくなかった、ダイアナです……」
ナターリア:「勇者様(おっさん)のサポート役、ナターリアっ! 勇者様、昨日から3グラム体重が減っているのだけれど、大丈夫かしら!」
おっさん:「えっ……リア、それはこわいですよ」
シルヴィア:「ふんっ。そのくらい、私も知っているが?」
おっさん:「ぐっ、普段から下着を見せ付けてくるからに……シルヴィアさん!」
シルヴィア:「勝手に覗いているだけだろう。……なんだ?」
おっさん:「そんなだから、えっちな膝裏をしているのですよ!!」
シルヴィア:「は……?」
おっさん:「つまり今回の議題は――コレ!」
――――『えっちな膝裏のスジ』――――。
妖精さん:「…………(ドン引き)」
ダイアナ:「キモイんだが、帰ってもいいだろうか?」
おっさん:「ここで帰ったら――最終章はずっとブタになります」
ダイアナ:「おいバカ止めろ」
ナターリア:「うふふ、流石は勇者様、自然な導入ねっ!」
シルヴィア:「それで……膝の裏スジがどうした?」
おっさん:「いいですか皆さん、よーっく聞いて下さい。私は常々思っていたのですが……膝の裏スジとは、かなりえっちな部位なのではないかと思う訳なのですよ」
妖精さん:「おっぱいより……?」
おっさん:「はい、確かにおっぱいは魅力的。膝の裏スジとそれなりの勝負が出来ると思います。――が、そこまで。人体で最も可愛く美しく、エッッレガントなのは、膝裏のスジ!! これ以外ありません」
ダイアナ:「真面目な顔が……き、キモイ」
妖精さん:「……普段はふとももが一番で、語ると友達に引かれるんだって……」
ダイアナ:「えっ、友達いたのか?」
ナターリア:「ポロロッカとリュリュの事じゃないかしらっ!」
おっさん:「シルヴィアさん、オーバーニーソックスを半分程脱いで、膝の裏スジを出して下さい」
シルヴィア:「ん、よく分からんが、これでいいのか?(ひざ下まで下げられた、白オーバーニーソ)」
おっさん:「ベリーグッド! パーフェクト!!」
ナターリア:「わ、わたしのも見る……?(くるぶしまで下げられた、黒オーバーニーソ)」
おっさん:「おほー……ここが、楽園だったのですか」
妖精さん:「……仕方が無いろりこんだ……。みて、わたしの恥ずかしいとこ……(カンペを見ながら黒ニーソを下げる)」
おっさん:「グーグググーグググ、グ――――ッッ!! ダイアナさん、見て下さいこの絶景!!」
ダイアナ:「……私のと違って、綺麗な足だな」
おっさん:「ダイアナさんの筋肉質なむっちり御足も大好きですよ」
ダイアナ:「…………(心底キモイな、と思っている)」
おっさん:「この膝の裏に存在する、スジ! シワ! えっちさ! 確かにおっぱいもエッチなのですが、おっぱいには無くて膝裏のスジにあるものがあります。確かに、右おっぱいには夢。左おっぱいにはロマンがあります。それと同じように右膝の裏スジにも、左膝の裏スジにも、おっぱいには無いそれぞれの良さが存在しているのです。――わかりますね?」
ダイアナ:「シワか?」
おっさん:「正解!! 私のイキリ立ちおっさんを、是非とも慰めて頂きたい!!」
ダイアナ:「…………(帰りたいな、と思っている)」
おっさん:「確かにおっぱいも良いモノなのですが、私のイキリ立ちおっさんを挟めません」
ダイアナ:「いや、普通に挟めるだろう。……まさか、そんなに小さいのか?」
おっさん:「違いますが……ダイアナさんのその一言、傷つきました。膝裏のスジがルイージで、おっぱいがマリオだと言われた時くらい傷つきました」
ダイアナ:「よく分からんが……す、すまん」
おっさん:「おっぱい……正確にはちっぱい! 今この場にいるのはダイアナ以外、比較的胸の無い方々です」
妖精さん:「……五千年もすれば、なすいぼでぃー」
ナターリア:「膨らみかけっ! ……ですらない……」
シルヴィア:「飛ぶのに邪魔だろう。私には少しあるが、もう少し小さくてよかったな」
ナターリア:「Bカップ……いいなぁ……」
おっさん:「そんなリアにもダブルチャンス! 膝の裏スジとは、そこで挟まれればすごく気持ちいいのです。背徳感プライスレスでおっぱい以上!!」
ナターリア:「うふふっ」
おっさん:「挟まれるついでに太腿に当たれば……っと、今回は裏スジのお話でしたね」
妖精さん:「……ちょっと、きゅうけい(ぺたんとお尻を地面についた)」
おっさん:「膝の裏のスジ……それは、人体のシルクロード。永遠に終わりの見えない夢の道」
ダイアナ:「そんなイカ臭そうなシルクロードは嫌だ」
おっさん:「ダイアナさんの膝裏のスジは、臭いんですか?」
ダイアナ:「臭くないとは思うが……運動したあとは気になるな」
おっさん:「臭くて結構! スジ国交!! そんな裏スジも私は大好きです! むしろ興奮します!!」
ダイアナ:「……頭痛が痛い」
おっさん:「それではまずシルヴィアさん……クンクン……爽やかな、氷の香りがします……」
シルヴィア:「よっと(おっさんの頭に太腿を下ろした)」
おっさん:「あっ、柔らかい太腿……広がる冷気と、絶対零度の冷たさ……脳髄から凍てつくようなこの感覚は――死――」
『死にましたー』
おっさん:「変なサービスは止めてくださいシルヴィアさん!(復活した)」
シルヴィア:「いや、温かそうだなと思って……ハグをしてもいいか?」
おっさん:「嫌です。次はナターリア……クンクン……」
ナターリア:「うふふ! くすぐったいわっ!」
おっさん:「僅かに漂うミルクっぽい香りが、ベリーグッドですね」
ナターリア:「ついでにキスしてくれても良かったのだけれど?」
おっさん:「次の機会があれは必ずします! そして妖精さんは……寝そべってますね。……クンクン……チュッ」
妖精さん:「……やっぱりロリコンか。変態でロリコンだなんて、絶望的だね」
おっさん:「紫陽花の香りとお線香の香りが……はい。百点満点の裏スジでした」
妖精さん:「……あっ、さくしゃが満足したみたいだから、おわりだって」
おっさん:「――!? 私はもっと、したい事と語りたい事が――!!」
ダイアナ:「終わりだ終わり! かいさーん!」
シルヴィア:「ふんっ。本編での私の活躍、ちゃんと見てくれると嬉しいぞ」
ナターリア:「うふふ、また次回!」
ダイアナ:「……次回……? 次回ってなんだ? あるのか??」
――――あるかもしれないし、無いかもしれません――――。
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