2-13 ガスト村 6 神的マッサージ

 部屋に戻った俺は、まずAPを振り分ける作業から始めた。いつオークキングが襲ってくるか分からないからだ。万全の態勢で備えておきたい。今回コロニー3つ分で387のAPを得ている。


 まず俺の方は

  【魔力感知】レベル5 → レベル10      26P消費で残361

  【魔力操作】レベル5 → レベル10      26P消費で残335

  【詳細鑑定】レベル5 → レベル10      26P消費で残309

  【並列思考】レベル3 → レベル5       7p消費で残302

  【多重詠唱】レベル3 → レベル5       7p消費で残295

  【剣術】レベル2 → レベル5         9P消費で残286

  【ガレリア流剣術】レベル2 → レベル5    9P消費で残277

  【カスタル流剣術】レベル2 → レベル5    9P消費で残268


 フェイも上げておこう

  【アクアフロー】レベル9 → レベル10    9P消費で残259

  【魔力感知】レベル5 → レベル10      26P消費で残233

  【魔力操作】レベル5 → レベル10      26P消費で残207

  【移動速度上昇】レベル3 → レベル5     7P消費で残200

  【獲得経験値増量】レベル3 → レベル10   33P消費で残174

  【獲得AP増量】レベル3 → レベル10    33P消費で残141

  【獲得熟練度増量】レベル3 → レベル10   33P消費で残108

  【獲得SP増量】レベル3 → レベル10    33P消費で残75

  【ファイアブレス】レベル1 → レベル5   10P消費で残65

  【アクアブレス】 レベル1 → レベル5   10P消費で残55

  【サンダーブレス】レベル1 → レベル5   10P消費で残45

  【ウィンドブレス】レベル1 → レベル5   10P消費で残35

  【ストーンブレス】レベル1 → レベル5   10P消費で残25

  【ホーリーブレス】レベル1 → レベル5   10P消費で残15



 とりあえずこれでいいだろう。フェイのAPやSPは俺の方のストックに入るんだな。

 フェイに剣技がないけどコピーしたのはオリジナル扱いになりそうだし、自力でレベル1になってもらうか。


 レベルも俺が4、フェイが10上がっている。


 《リョウマ・タカナシ》

  HP:14298

  MP:9814

  レベル:30

  種族:神族

  性別:男

  年齢:15

  職業:創造神


  攻撃力:984

  防御力:726

  敏捷力:942

   知力:981

  精神力:876

    運:1195

  魅力 :測定不可


   SP:5915

   AP:15


 《スキル》

  上級魔法

   火属性:【ファイガボール】【ファイガウォール】【ファイガスピア】

       【ファイガストーム】【ファイガフレア】

   水属性:【アクアガボール】【アクアガウォール】

       【アクアガスピア】【アクアガレイン】

       【アクアガヒール】【アクアガキュアー】【アクアガレンジヒール】

       【アクアガシールド】【アクアガカッター】

   雷属性:【サンダガボール】【サンダガスピア】

       【サンダガレイン】【サンダガスタン】

   風属性:【ウインダガボール】【ウインダガウォール】【ウインダガスピア】

       【ウインダガカッター】【ウインダガシールド】

   地属性:【ストーンガボール】【ストーンガウォール】【ストーンガスピア】

       【ストーンガレイン】【ストーンガバレット】

   聖属性:【完全回復】【異常回復】【範囲治療】

       【HPドレイン】【MPドレイン】

   闇属性:【グラビガボール】【ヘイスガ】【レビテガ】【スロウ】



  生活魔法:【ファイア】【アクア】【サンダー】【ウインド】【ストーン】【ライト】

       【バリア】【クリーン】



《オリジナル魔法》

   特殊支援系

    【認識詐称】【ユグナビシステム】【ジャミング】【サーバーカット】

    【認識阻害】【音波遮断】【スティール】【殺生強奪】【自動拾得】

    【カスタマイズ】【スキルコピー】【魔法複製】【リストア】【復元修理】

    【エアーコンディショナー】【コネクション】【リペア】【ホーミング】

    【痛覚無効】【アクアピュリファイ】【物資転送】

    【ボディースキャン】


    【詳細鑑定】レベル10【周辺探索】レベル10

    【並列思考】レベル5【多重詠唱】レベル5

    【魔力感知】レベル10【魔力操作】レベル10

    【アクアフロー】レベル10【痛覚半減】レベル3【マジックシールド】レベル3

    【プロテス】レベル3【シェル】レベル3【獲得経験値増量】レベル10

    【獲得SP増量】レベル10【獲得APzou量】レベル10

    【獲得熟練度増量】レベル10【移動速度上昇】レベル5


   工房支援系

    【倉庫内工房】レベル8【硝子工房】レベル5【服飾工房】レベル5

    【塵処理工房】レベル5【調理工房】レベル1

    【武器工房】レベル1【防具工房】レベル1

    【プランクリエイト】レベル7【アルケミークリエイト】レベル6

    【ツールクリエイト】レベル6【メディスンクリエイト】レベル6

    【レザークリエイト】レベル4【メタルクリエイト】レベル7

    【ハウスクリエイト】レベル5



  職業支援系

    【一流料理人】レベル10【ぱてぃしえ】レベル10【硝子職人】レベル6

    【錬金術師】レベル6【道具職人】レベル4【調剤師】レベル5

    【革職人】レベル5【家具職人】レベル4【鍛冶師】レベル6【建築技師】レベル5

    【裁縫職人】レベル5【武器職人】レベル1【防具職人】レベル1

    【刀鍛冶】レベル1

    【ファッションデザイナー】レベル5【パタンナー】レベル5

    【スタイリスト】レベル1【ヘアースタイリスト】レベル1

    【ヘアーカット】レベル1


  戦闘支援系

    【剣術】レベル5

    【槍術】レベル1

    【弓術】レベル1






 フェイのステータス


 《フェイ》

 主神:創造神龍馬

  HP:5375

 MP:5238

 レベル:22

 種族:神竜 (フェザードラゴン)

 性別:雌

 年齢:15

 職業:龍馬の従魔

 

 攻撃力:1127

 防御力:872

 敏捷力:1128

  知力:861

 精神力:783

   運:489

 魅力 :1182



《スキル》

  中級魔法

   火属性:【ファイラボール】【ファイラウォール】【ファイラスピア】

       【ファイラストーム】

   水属性:【アクアラボール】【アクアラウォール】

       【アクアラスピア】【アクアラレイン】【アクアラカッター】

       【アクアラヒール】【アクアラキュアー】【アクアラシールド】

   雷属性:【サンダラボール】【サンダラスピア】

       【サンダラレイン】【サンダラスタン】

   風属性:【ウインダラボール】【ウインダラウォール】【ウインダラスピア】

       【ウインダラカッター】【ウインダラシールド】

   地属性:【ストーンラボール】【ストーンラウォール】【ストーンラスピア】

       【ストーンラレイン】【ストーンラバレット】

   聖属性:【治療回復】【毒解除】【精神回復】【範囲治癒】

       【ホーリーレイン】【ホーリーシールド】

   闇属性:【グラビラボール】【ヘイスラ】【レビテラ】【テレポ】

  生活魔法:【ファイア】【アクア】【サンダー】【ウィンド】【ストーン】【ライト】

       【バリア】【クリーン】


  《オリジナル魔法》

   特殊支援系

    【認識詐称】【ジャミング】【サーバーカット】【物資転送】

    【認識阻害】【音波遮断】【スティール】【殺生強奪】【自動拾得】

    【ホーミング】【痛覚無効】】【ボディースキャン】

    【魔力感知】レベル10【魔力操作】レベル10

    【アクアフロー】レベル10

    【詳細鑑定】レベル1【周辺探索】レベル1

    【並列思考】レベル4【多重詠唱】レベル4

    【痛覚半減】レベル3【マジックシールド】レベル3

    【プロテス】レベル3【シェル】レベル3

    【獲得経験値増量】レベル10

    【獲得SP増量】レベル10【獲得AP増量】レベル10

    【獲得熟練度増量】レベル10【移動速度上昇】レベル5


   ブレス攻撃系

    【ファイアブレス】レベル5

    【アクアブレス】 レベル5

    【サンダーブレス】レベル5

    【ウィンドブレス】レベル5

    【ストーンブレス】レベル5

    【ホーリーブレス】レベル5

    【ダークブレス】レベル5


 俺が上級魔法、フェイが中級魔法を一式習得している。これでまた戦力が大幅に上がった。


『なあナビー? 本当に俺とフェイのステータスを隠蔽しなくても大丈夫か?』

『……』


『おーい!』

『……マスターが毎回毎回オリジナルでヤバいのばっかり創っちゃうからこうなるのです!』


『逆切れスンナ! だって死んだらまずいんだろ? ちょっとやり過ぎても仕方ないじゃないか』

『……隠ぺいしても無理なのは説明しましたよね。もう割り切っちゃてください』


『でもこれあんまりだろ。パメラさんと比べたらヤバくないか?』

『……聞かれたらこう言うのです。「それがどうかしましたか?」』


『うわー、むかつくヤツだ……』

『……まだ何か言うようでしたらドヤ顔でこう言ってやってください。「俺は女神たちに愛されているからな!」』


『痛すぎる奴じゃないか……もういいよ、フェイなんかレベル俺より低いのにもう追い抜きそうだし。どうせごまかしきれないだろうから居直ることにするよ』  


『……そうです、ごまかしはそのうち積もり積もって破綻するのが落ちです。マスターにはせこく生きてほしくないので堂々とやっちゃってください。文句言うやつは蹴散らせばいいのです。今日の食堂でのマスターは最高でした! 完璧でした! 動画にとって永久保存版にしました。後で巫女たちにメールに張り付けて送らなければ……』


『うんうん、兄様かっこ良かったよね! 「焼死・溺死・感電死・裂傷死・圧死どれでもいいぞ? 選ばせてやる」フェイ隣でちびっちゃいそうだったもん! もう少しで人化しちゃうとこでした!』


『フェイはもうしゃべるな! 痛すぎる黒歴史が一つできてしまった。あと50分ほど時間があるな。フェイちょっとこっちにこい。気持ち良いことしてやるから人化しろ」


『え! いきなりですか?……心の準備がまだ……』


 この駄竜、何を勘違いしてるのやら……。


「いいからさっさと人化しろ、時間が勿体ない」

『分かりました……優しくしてくださいね兄様』


「うっ……無駄にいい体してやがる……駄竜のくせに。じゃあベッドに俯けになって寝るんだ」


「兄様いきなり後ろからですか?」

「マジでもう喋るな!」


 俺の【クリスタルプレート】を100インチサイズに拡大して、フェイから見えるような位置に置いた。


「いきなり録画プレイ? ハメ撮り? 雰囲気も何もなく喪失する私……グスン」


 あまりにもバカなので、拳骨をくれてやった。


「お前マジうざいぞ! もう黙ってろ! 【ボディースキャン】【アクアフロー】ちょっとそのタブレットを見てみろ。【ボディースキャン】と【魔力感知】でフェイの体の悪いところを探し出す魔法だ。朝コピーしたやつ覚えてるか?」


「覚えてます兄様、あれ? エッチは?」


 もう一発殴って、無視して進める。


「その映ってる人型に色がついてるだろ? それをクリックしたら横に注釈が入るからどんなふうに悪いのかが分かる。フェイの場合足と肩甲骨のあたりが桃色になっているだろ? ここをクリックしたら……ほら、筋肉痛だって教えてくれただろ? 足の裏は桃色と黒が交互に点滅するようになっているな。そこは筋肉痛と魔力の流れが滞っているという2つの状態異常を教えてくれているんだ。このスキルの特徴と色判定はこんな感じに今は設定してある」


 ・体をスキャニングし異常個所を詳細に分析することができる

 ・魔力の流れをより詳細に見れるようになる【魔力感知】のレベルが反映される

 ・スキャニングした詳細はタブレットや網膜上に表示できる

 ・表示はスキャン対象の人型模型に色別で表示され横に異常状態や病名が注釈される

 ・赤色:生命に危険水準、すぐに対処が必要なレベル

 ・黄色:何らかの状態異常中、対処が必要なレベル

 ・桃色:何らかの状態異常中、危険はないが注意が必要なレベル

 ・黒色:魔力の流れが滞亭っている箇所


 スキャンで見つけた異常を治す魔法はフィリアの魔法を改造したスキルだ。


 【アクアフロー】

 ・体の魔力の流れを操作し、滞りのある場所の流れを良くする

 ・魔力の流を良くし疲労回復や傷の直りを早くすることができる

 ・魔力の流を良くしHP・MP回復を早くすることができる

 ・ヒール魔法を魔力の流れに練り込み体に浸透させることができる

 ・痛みを軽減しリラックス効果を与える



「フェイ【痛覚半減】をOFFにしろ。いいか? 使い方だが、まずは体の魔力の流れを良くするのが先だ。なので黒くなっている箇所から始めるんだけど、それも順番良くやれば効率がいいはずだ。上向きの方がいいのか、フェイやっぱ上向きで寝てくれ。まずは心臓部分、次は頭の部分、次は丹田と言われている鳩尾当たりのお腹、そして足の裏。フェイ、【クリスタルプレート】で確認してみろ。黒い部分が無くなってるだろ? 改善されたってことだ。コツは停滞している魔素を血液と同じように体の中を巡らせるイメージで魔力操作を使って循環させてやるんだ。次は桃色部分をなくすようにするな……上から順番に消していくぞ。首回り、肩、胸回り、エッチな声出すな! もうやってやんないぞ!」


「違うんです兄様! あまりにも気持ち良すぎてこれヤバいです! フェイはもう兄様なしでは生きていけません!」


「何言ってんだ、ほらさっさと俯けになれ。次は腰だ、そして太もも、一番酷いふくらはぎ」

「痛! イタイです! でも気持ちいい!」


「回復魔法を手に込めて揉み解すんだ。どうだ? 全部異常が消えたな。完全に治ったわけじゃないが、ヒールで治せないような疲労の蓄積が改善されるんだ。凄いだろ?」


「凄いです兄様! 気持ち良かったです! なんか体が軽くなってます」


「じゃあ、今度は俺にやってくれるか、やり方は覚えてるか?」

「はい覚えてます! 任せてください! フェイは役にたちます。駄竜じゃないです」


「じゃあ、頼む、と……その前に今朝買った服を着てくれ」


 インベントリから今朝買ったフェイ用の下着とワンピースを出した。


「フェイ似合ってるじゃないか、選べるほどなかったからどうかと思ったが、素が可愛いと何着ても似合いそうだな」


「えへへ、兄様ありがとう。大事にしますね」


 俺も服を脱いでフェイに任せた。


「【ボディースキャン】】【アクアフロー】うわー兄様フェイより悪いですね。桃色と黒い場所が一杯です。フェイがんばって治します」


「ああ、頼んだぞ。ここ数日走りっぱなしで、結構疲れが溜まってたみたいだ」



 フェイが魔力を込めた指を滑らすように指圧してくれる。フェイも言ってたがこれはマジでヤバい!

 指が滑る度に気持ち良すぎて鳥肌が立っているのだ。フェイのマッサージが始まって15分ほどで強烈に眠気が襲ってきたのだが、足に移ったらフェイじゃないがちょっと痛くて目が覚めてしまった。フェイは一生懸命30分程続けてくれ、タブレットの表示から綺麗に色のついた部分が無くなっていた。


「フェイ、今、俺は凄く幸せだ! 気持ち良かったぞ。体が本当に軽くなった気がするな」

「でしょ! この魔法病み付きですよね! やはり兄様は凄いです!」


「発案はフィリアなんだよ。それを少しアレンジしてみたんだけど予想以上のできだ」

「寝る前に毎日して差し上げます! 毎朝目覚めスッキリ間違いなしです。フェイも役に立てて幸せです」


「ああ、また頼むな。そろそろ時間だな。【痛覚半減】ON【痛覚無効】ONフェイも忘れないようにな。10レベル分だから忘れたらどうなるか知らないぞ」


「ハイです兄様。【痛覚半減】ON【痛覚無効】ONこのまま寝ても良いのでしょうか?」

「竜に戻ってくれ。ベッドが狭いし、その姿だと一緒に寝るのはまだちょっとドキドキしてしまう」


「分かりました兄様、ではおやすみなさい」




 竜の姿に戻ったフェイは、いそいそとシーツに入って行った。

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