第2140話 いまさらクリスマス報告

 だいぶ時期がズレてしまいましたが、予約投稿のあれこれがあるのでね、仕方ないです。ええ、恥も外聞もなくクリスマスの報告をしに馳せ参じました。


 ここで結構何度も書いてる話ではあるのですが、宇部家で一番早起きなのは子ども達。中でも、娘です。こいつ、下手したら4時台とかに起きやがる。さすがにもっかい寝ろ。


 通常は5時とかですね。それくらいに起きて我々の寝室に音もなく忍び込み、ウィスパーボイスでパパに「電話貸してください……」と囁きます。ウチの子達はスマホを電話と呼びます。どんなに様々な便利機能が搭載されようとも、二人の中ではあくまでも『電話』。動画が見られてLINEも送れる電話です。


 とまぁそんな感じでスマホを受け取り、居間に降りて動画鑑賞をしながら兄や我々が起きてくるのを待つ、というのが彼女のモーニングルーティン。ですが、クリスマスの日は別。なぜって、宇部家は居間にあるツリーの下にプレゼントがあるからです。


 なのでクリスマスの朝は何とか5時半まで自室にこもっててもらいます。寝かせてくれ。大人はギリギリまで寝たいんだ。


 というわけで、何とか5時半に起きまして、まずは私だけが居間に入ります。そしてカメラ(スマホ)を構えて画角などをチェック。OKを出したら、子ども達が入室、というのがいつもの流れ。


 まぁリクエスト通りの物が置いてあるわけですから、そりゃあ大喜びです。ただまぁ完全にリクエスト通りなのはマイクラの本くらいなものです。これはもうタイトルまで指定されてましたから。ですが、もこもこパジャマは違います。『もこもこパジャマ』としかオーダーしていません。GUのウサギパジャマをセレクトしたのはこちらの都合です。果たして喜んでもらえるでしょうか。


 ましてや、息子のパジャマはノーリクエストなのです。完全にこちらの都合です。ただただ可愛い息子にパンダを着せたかったという大人の事情です。ていうか何なら娘のパジャマにしてもですよ、若干誘導しているのです。何も浮かばないと悩む娘に、そっと悪魔が囁いたのです。


宇部「例えば本とか、お洋服とかさぁ、あとはまぁ……もこもこのパジャマとか……?」


 すると、その数日後、「プレゼント決まったよ!」と渡された一覧表に燦然と輝く『もこもこパジャマ』の文字! 


宇部「計画通り」


 成る程これがメンタリズム……!


 とまぁそういう背景もあったものですから、正直なところ、「さすがにこれは可愛すぎる」とか言われたらどうしようとはちょっと思っていました。


 が。


娘「ウワァ――――!! もこもこ――――!」

息子「パンダだ――――――!!」


宇部「(カメラがブレないように小さくガッツポーズ)」


 まさか息子もここまで喜んでもらえるとは思っていませんでした。一応確認するけど君、あと数ヶ月で学ラン着て中学通うんだよな? 可愛すぎんか?


 早速着てみる! ということになり、娘はピンクのウサギパジャマ、息子はパンダパジャマ姿に。ちなみに息子のは店舗にサイズがなく、レディースのSサイズです。


娘「にいに、可愛い! もこもこ! パンダさん可愛い!」


 朝食が出来るまでの間、娘は録画したM-1を見ながら兄にくっついてパンダ耳をずーっともふもふもふもふ。お前達、ほんと仲良いね。お母さん、その姿見るだけで涙が出て来そうよ。


 ちなみに、娘へのプレゼントの一つ、私コーディネートによるお洋服ですが、我々のオスカー演技ですっかりその気になってくれたようで、早速学校へ着ていきました。良かった。


 その日の夜、もこもこパジャマをパーカーまでちゃんと被ってとたとたと階段を上っていく後ろ姿がたまらなく可愛かったです。クリスマス、大成功でした!


※こないだの近況ノートにもこもこ兄妹を載せてあります。もしよければ見てってください。もちろん顔は隠してます。

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