第2114話 たのもう!
違います、何か注文するとかそういう話じゃなくて。
やっぱりある程度タイトルで釣ることも大切ですから。なんかこう、インパクトのあるタイトルの方が良いのかな? みたいなこじらせ方をした結果、後から探しづらいタイトルにしてしまうというのがいつもの宇部ッセイです。そんなことより。
ここ最近、本屋さんの中にカードゲームが出来るコーナーが用意されてるのをよく見かけるのです。最初に見たのは、単発のイベントみたいな感じで、『来たれ、〇〇カードゲーマー』みたいな、そんな感じのノリのやつでした。あの、公民館にあるような長テーブルとパイプ椅子が置かれてて、キャスター付きのパーテーションで仕切られてて、って。
それが好評だったのかもしれません。
それから数ヶ月後、なんかちょっと本格的にカードゲーム――というか、もうズバリ言っちゃうとデュエルが出来るコーナーが作られていたのです。単発のイベントではありません。常駐型。常駐型っていうのかな。
私はその本屋さんに毎日行くわけではないのですが、行く度にチラッと覗いてみますと、いつもそれなりに賑わっているのです。そこの客層はですね、まぁ、なんていうか、世間一般のイメージ通りと言いますか、スーツ姿のビジネスマン風の男性とか、バリキャリOLみたいなお姉さんはいませんね。漫画とかなら普段はバリバリ働いている人が仕事帰りにふらっと立ち寄って、
「社畜が俺らに勝負を挑むとか笑止」
「拙者、スーツのお姉さんにも容赦はせぬでござるよニンニン」
みたいなことを言って来る常連客をボッコボコに負かす展開とか個人的には熱いと思うのですが、現実ではなかなかないようでして。拙者、普段はバリっと決めた堅物上司が休日はいかにもっていうヲタクルックでカードゲームに興じるっていうギャップものも大好きなんですけども、どなたかそういうのでカクヨムコン参加してませんかね!(大声)
っていうのは置いといてですね。
びっくりするかもしれないんですけど、これまだ本題じゃないからね。
本題はこっち。
なんか最近、ウチの市に『ボードゲームが出来るカフェ(だったかな?)』が出来たらしくて。わかりますか、ボードゲーム。私なんかはもう人生ゲームくらいしか浮かばないんですけど。あと、モノポリーとか。そんでそのモノポリーもやったことないし。
厳密にはボードゲームだけではなくて、アナログゲームっていうんですかね、デュエルじゃない感じのカードゲームもたくさん用意されてるらしくて。
で、そんなカフェが出来たらしい、って話を旦那から聞いたんですけども、最初に思ったのは、
「これ、一人で行くお店なのかな? それともそのゲームを知ってる友人(例えば四人用のゲームならプラス三人)と行くお店なのかな?」
でした。
ほら、雀荘とかならね?
やることって麻雀じゃないですか。他にゲームないじゃないですか。デュエル系のカードゲームもですね、ゲーム自体はその一種類なわけですよ。でも、そのボードゲームのカフェは、色んなゲームがそれこそ何十種類もあるわけです。
ある特定のゲームをやるために行くとしてですよ。
一緒に行ってくれる友人がいなかったとしてですよ。
でもさすがにそれって一人では出来ないわけじゃないですか。
じゃあ、既に誰かがやってるゲームに混ぜてもらう形になるのかな? でもそれがもしルールも何もわからないやつだったら? なんかそういうところって、「は? ルール知らねぇの?」みたいなことになったりしませんかね?!
いやいや、初心者さんにも優しく教えてくれるでしょ、って思うかもなんですけど、私はね、Twitterで恐ろしいツイートを見たんですよ。なんか初めて人狼ゲームをやった人が、スタート時は「初心者さんでも大丈夫ですよ~」みたいな優しい感じで安心してたのに、いざゲームが始まって、ちょっと下手こいたらなんかもうボコボコに言われて怖かったって。で、もう二度とやらない! って。
ああもうこれはもう殺るか殺られるかの世界なんだな、って。
だからたった一人で乗り込む際には、
「たのもう!」
って道場破りでもせんばかりの勢いでドアをズバァン! って開けてですよ。
「店主、この店で一番強いやつを(カフェだからたぶんエスプレッソかな? 苦いし)」
ってドリンクをオーダーしてですよ。
もうありとあらゆるゲームのルールを叩き込んだ状態で「一局手合わせ願おうか」みたいな強者っぽい台詞と共に(『一局』で合ってるのかはわかりません)テーブルに乗り込んでいく感じになるのかな、って。
そんな殺伐としたカフェは嫌だな。
実際はどういうお店なんでしょう。絶対に行くわけないからわからん。
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