令和6年12月

第2112話 また一段上がった

 いよいよ12月スタートです。2024年もラスト1ヶ月ですよ。早いって。


 さぁ先日、自分でコンサートのチケットを手配し、支払いと発券を済ませたことで、大人の階段をまた一段上ったような気になっているアラフォーのおばさんです。


 ここ最近の私はなかなかすごいです。

 一人で時間を調べて電車にも乗りましたし、見知らぬ土地をスマホ片手に大冒険(言い過ぎ)もしました。これはもうかなりの大人であるとみていいでしょう。これで転職までして正社員になれたら言う事無しなのでしょうが、正直、正社員になったらさすがにここまでカクヨムも出来ないんだろうなと思うと躊躇うのも事実。


 さて、そんなまだまだお気楽極楽パート主婦をしていたいわがままアラフォーおばさんです。


 そんなアラフォーおばさんが、またしても頑張ったよ、って話をしに来ました。どうだどうだ。


 クーポンです。

 

 いや、違います。

 クーポンくらい、アラフォーおばさんともなれば日常使いしてますとも。最近ではあの、お会計の時にレシートと共に出て来る『30円引き』とかそういうの、全然フツーに使いますから。


 いつだったか、新商品か何かなのか、某アルコール商品が1本無料っていうのも出て来てですね。どうでしょう、30円引きとかよりも、無料の方が使うの躊躇いません? 「この人、ただで商品をもらう気なんだ」みたいな。いや、店側の方から「いかがですか」って出して来てるクーポンなんだから全然良いんですけど、こっちの気持ち的にですよ。「うっわ、マジでただでもらう人とかいるんだ」みたいに引いてたりしないかなとか、なんかそういうのが気になってしまうのです。かつての私なら。


 ですがいまや私は立派なおばさんです。

 昔から老け顔ではありましたが、いまはもう名実ともにおばさんなのです。ただでくれるって言ってんならもらいますとも。それくらいの図太さは持ち合わせております。


 ですが、ここで問題が。


 セルフレジです。


 セルフレジでクーポンってどう使うんだろう。

 クーポンをスキャンしてから商品スキャンで良いのかな? 30円引きとかのやつならそれでイケそうなのですが、無料のやつなんかは、普通のレジでもなんか店員さんがちょっと面倒な感じだったのです。一旦これだけで会計を終わらせて~、みたいな。


 めんどいな。


 というわけで、その手のクーポンを使う時だけは有人レジでお会計をするようにしていたわけです。


 で、最近になって行きつけのスーパーが新しくなりまして、それに伴い、毎週〇曜日にやっていた『○○商品5%OFF』みたいなセールを一切やめて、その代わり、スマホアプリのクーポンで、『会員限定5%OFF』というのが導入されたわけです。


 えっ、困るが。


 猫も杓子もアプリにしてんじゃねぇよ。

 紙のクーポンか、もう最初から価格に組み込んでくれ。

 会員カードをスキャンするだけでピピッと価格下げてくれや。


 そう願うものの、こんな一主婦の祈りが届くわけもありません。アプリだけはダウンロードしていたものの、まったく使っておりませんでした。ですが、一念発起です。何せ私は転職活動すらまともに出来ない女。ならばこういうところでちまちまと節約するしかないのです。


 しかし、わからぬ。

 セルフレジで他のお客さんの動向を伺っておりますと、何やらお若い方は慣れた手つきでスマホをピッとやっています。成る程。イメージはわかりました。わかりましたが、どのタイミングで、また、何の画面をピッしているのかわかりません。


 聞くっきゃねぇ。


 セルフレジの端の方に常駐している店員さんに、アプリのクーポンの画面を見せ、「すみません、これの使い方を教えてください」とおずおずと話しかけました。心の中でずっと「聞くは一時の恥」と繰り返しておりました。きっとこれは誰もが通ってる道のはず……!


 で、結論から言うと、もう全然簡単でした。何でこんなに悩んでいたんだろうってくらいに簡単でした。なーんだもう全然楽勝じゃーん! って。


 それでも初めて出来た時はめちゃくちゃ感動してですね、いつもは即捨てるレシートをちゃんと保管して旦那に見せに行ったからね。見て! アプリでクーポン使ったの! ほら! って。ウゼェ妻ですよ。そんなん良いから働けよ、って返すところですよ。


 それでも、「えええええ! すっげぇ! ほんとだ! 〇円引きってなってる!」ってちゃんと感動してくれる旦那、マジで天界の方の可能性ある。

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