第2093話 これのおかげで
ここ数日、息子のPTCRネタで随分話数を稼がせてもらいましてホクホクなんですけど、何せカクヨムコンの短編も、その他の書きかけの長編もあるものですから、ちょっとここらでもう少しストックを作っておきたい私です。
何ていうか今回のこのPTCRがですね、もうとにかく色々美味しすぎたのです。
まず、たかだか数時間(厳密には4時間くらい)のために、行きと帰りでそれぞれ約2時間待ちが発生するとかどうなってんだって話じゃないですか。学校行事に、私、約8時間拘束されてるわけですよ。その半分が移動(?)時間です。面白すぎるでしょ。しかも周りにファミレスとか喫茶店とか無いんですよ。
そして、なんやかんや頑張って施設に到着したわけですけども、先に親達の方が揃っちゃったので、中に入らせてもらってスクールバスが来るのを待ってですよ。職員さんが「あっ、バス来ました」って言ったら、一斉に母親達がカメラ(スマホ)片手に館から飛び出してキャッキャするわけですよね。バスから降りるところ動画で撮らなきゃ! って。
そしたら一人のパパさんが言うわけですよ。
「スターの出待ちか?」
って。
ほんとそれな。皆さん落ち着いて? そのお子さん、ほんの数時間前に会ってますよね? って。まぁ、同じくスマホ構えて「息子くーん、こっちこっち! お母さんこっちだよ! こっち見てー!」ってやってる私が言うことではないんだけど。
ほんと何なんでしょうね、外で見る我が子の可愛さ。
そんでお弁当が届かないっていうハプニングね。そんなことある? ネタの神様さ、私一人で良くない? 他の人達巻き込まなくて良くない? 連帯責任?
で、レクが終わってですよ。さーてまた、例の駅で2時間待つかー、なんて思いながら歩いてですよ。で、駅に着いて気がついたんですよ。
この駅、券売機がない。
えっ、券売機がない駅ってどういうこと? いや、噂には聞いたことあるよ。いっそ電車内で払うシステムのやつ。ウチの地元にも無人駅あったしさ。でも、私の実家の近くの駅はその中でもまだ都会の部類(都会ではない)というか、駅員さんいたし券売機もあったし!
ここ、こんなに大きな待合室もあって、トイレもきれいなのに券売機がないと!?
確かに、下りた時におかしいとは思っていたのです。ここ、改札が無いな、って。この切符、どこに通すのよ、って思ったもん。この切符どうすんの? 思い出? って。まぁとにかく仕方ないです。券売機はなくとも職員さんはいるのです。良かった。これで何とかなる。
宇部「すみません、〇〇駅まで大人1枚お願いします」
ちゃんと行きと同じ額を用意してます。完璧。
職員さん「あっ、ハイ。えーっと、本日ので?」
宇部「はい、そうです(大人としてとてもいいお返事」
職員さん「あの、次の電車2時間後ですけど……」
宇部「はい、あの、あちらで待たせていただいても……?(後ろの待合室を指差す」
職員さん「ええ、はい。それはもう、はい」
完全に「コイツどうなってんだ」みたいな顔でしたね。どうなってるもこうなってるも、ここで待つしか無いんだもんよ。
さて、ある程度待ったら、おやつを鞄から出します。大丈夫、ちゃんとゴミ袋も持参してます。さすがにゴミ箱はありましたけど、ちゃんとまとめてから捨てられて便利。自販機でコーヒーを買い、鞄からおせんべいとゴミ袋を取り出す。完全におばちゃんムーブです。
1人しかいない待合室に響き渡るアメリカ大統領選挙のニュースとおせんべいの咀嚼音。
これはこれで遠足みたいで楽しいな。
昔から、『待つ』ことに対して、特に苦と思わないタイプでした。もちろん病院で待たされるやつはね、イライラしますけど。だって、身体の不調で通院してるわけですから。ですが、友人や恋人との待ち合わせはもう全然大丈夫。電車やバスも待つものだと思ってますので、そういう時は本なりなんなり持ってますし、全然平気。のんびりと一人の時間が持てて良い。
今回はスマホもありますし、モバイルバッテリーがあるから充電の心配もない。駅の中だから寒くないし、トイレもあるし、おやつもあるし、自販機もあります。良いじゃん良いじゃん。
のんきにエッセイ書きながら過ごしてふと思うわけです。
私最近、これくらいの状況は「むしろエッセイに書けて美味しい」と思ってる節があるな、と。ちょっとしたトラブルや舞い込んできた厄介事も、「これは確実に笑い話なるやつだ。美味しい」って。
そう考えると、随分前向きになったものです。エッセイ書いてて良かった。
だから駅に着いた後、自分が西口から来たのか東口から来たのかわからず、一か八かで出たのが逆の出口でしたし、階段使ったから相当疲れたけど、「まぁこれもかすり傷だな」って。
ちなみに、休日なのに10000歩くらい歩いてました。痩せるじゃん。 ラッキー。
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