第2091話 電車でGO!
なんか気付けばあと9話で2100話なのです。
あのお祭り騒ぎの2000話から、91日。やや3ヶ月が経とうとしています。こっわ。
いや、正直ね、2000話を迎えた時、まぁ騙し騙し書き続けようとは思っていましたけど、さすがにネタなんかないだろうな、どうしようかな、なんて思っていたのです。それでも私のことですから、なんか小手先のアレでどうにかするんだろうなと、自分のエッセイ職人としての力を信じつつも、少々自信はなかったのです。何せ質より量のエッセイです。ただ長く続けてるだけのエッセイですから。宇部さんはいつだって自分に自信がないんだ。
にもかかわらず、やはりのらりくらりとあともう少しで2100話です。よくもまぁ色々あるな私も。
さて、そんな話で字数を稼ぎましたが本日は、例の、トータルで4時間半駅で過ごしたレクのお話です。
せっかくなのでこういう話でも伸ばして伸ばして、薄く伸ばして頑張ります。そういう努力が後の3000話に繋がるはずなのです。
さて、朝です。
家族を7時に送り出しまして、宇部さんもその10分後、出発です。お外がぐずついているのと、駅の駐輪場のシステムがよくわからないので、徒歩で出発。だいたい10分くらいで駅に着く予定です。予定です、というのは距離の話です。はっきり言いましょうか、道がわかりません。
だって普段から駅なんて利用しないから。駅前が栄えてるタイプの街じゃないから。なんとなくこっちの方角だというのはわかっています。子ども達の通学路に線路がありますので、最悪、それを辿ればどこかの駅には着きます。
さすがにそんな一か八かはしませんけど、なんとなーく、この道だったよな? と思いながら出発です。なお、電車の時間まで30分。迷うことを加味しての出発です。
サクサク進んで、駅が見えてきましたが、「アレ? これまっすぐか? それともこっちに曲がるのか?」みたいなところに出ました。ここまで来たらほぼ確ではあるものの、最悪駐車場に出るなどして行き止まりのパターンもあります。地図を見りゃ良いじゃねぇかと思われたかもなんですけど、一応はここに何年も住んでいますし、方角はあっているのです。なんか変なプライドをこじらせて、「これくらいなら地図なしでも行けるもん!」みたいなのが発動するのです。
が、天は私を見放しませんでした。
なんかいい感じにおしゃれをした若い女性が目の前に! その格好でこの時間にこの辺りを歩いてるってことは、確実に駅に向かっているはず!
そうアタリをつけてついて行くことにしました。不審なおばさんです。歩きながら、「方向音痴の人ってこういうことをするから迷うんだよな」と冷静に分析したりもします。そうやって運に身を任せて、結局何とかなったりするから、いつまでも道を覚えないし、外れたら迷って偉いことになるんだよな、と。
ですが、読み通り彼女は駅へと吸い込まれて行きました。ありがとう、おしゃれな若い女性! そのおしゃれさは絶対に秋田方面(つまり駅)に行くと思ってた! 通学か出勤かわかりませんけど、今日一日頑張ってください!
心の中でエールを送り、いざ駅へ。
券売機で切符を買い、乗り場を確認。学生さんがたくさんいて、何だかソワソワします。若さが眩しい。
乗り込むと、もう周囲は学生学生学生たまにおじさんとお姉さんです。不思議なもので、周囲におばさんは私しかいませんでした。満員、とまではいきませんが、座れない程度には混んでいます。成る程、こういう電車内でラブが生まれたりトラブル(犯罪あるいは冤罪)が生まれたりするのね、などと考えながらガタゴト揺られます。
途中の駅で学生さんがダーッと降りて、座れるようになりましたらば、お隣の女の人がですね、甘いものをめちゃくちゃ食べてて。チョコとかじゃなくて、おまんじゅうとかそういうやつ。鞄からどんどん出て来るの。すみません、なんかついつい見ちゃってほんと申し訳ない。
もうね、どんどん食べていただきたい。朝からしっかり糖分摂取して頑張っていただきたい。特にこの女性に関しては、偶然降りる駅が一緒だったりしてドアを開けてくれた(田舎の電車は自分でドアを開ける)とか、そんなことはないんですけど、なんかこちらの方にもエールを送っておきました。だってこんな早くから電車に乗ってるんですもん、甘いものでも摂取しないとやってらんねぇよな。あっ、私? 私は、違うから。私は仕事とかじゃないからね。遊びに行くようなものですから、ほんと。
というわけで、まさか行きの電車だけで1話になるとは思いませんでしたね。
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