第1849話 『箱』・前編

 シンプルなお題でしたね。

 逆に困るのよ、こういうのは。お前どんなお題でも困ってんじゃねぇか。


 というわけで箱の話をさせていただこうと思いまして。ただまぁ正直なところ、箱にまつわるネタなんて特にないんですよ。確かに忍たま乱太郎は5年生の箱推しをしてますけど、それで1話書けるかって言ったら、まぁ書けますけど、読者様置いてけぼりだろうし。


 なので、我が身に起こったことをご報告させていただきます。


 荷物なんですよ。

 荷物なんだから箱だろう、ってことでね。こじつけですけど。


 これを書いている当日のことです。

 私のク□ネコメンバーズにこんな通知が来ました。


3/◯ Amazonより荷物お届け予定(実際の文面とは異なります)


 何も頼んでいません。

 まだプロテインを注文する時期でもありません。私ではないです。てことは、私の家族か誰かだろう。時期的にアレか、弟か。先月送ったバレンタインのお返しだな? そういうことだな?


 弟はいつもAmazonさんから直でホワイトデーを送ってくるのです。十中八九、これだろう。そう思いました。


 で、ちょうど到着予定日が私の休日だったので、午前中に指定し、エクササイズをしながら待っておりました。


 が。

 

 来ない。

 来ていないのに、『不在のため、持ち帰ります』という連絡がきたのです。

 

 いたが?

 荷物が来る時は、もう何が何でも受け取りたいから極力トイレすら我慢する私です。受け取れないわけがないのです。これは絶対におかしい。

 

 そう思い、ドライバーさんにTELです。もしかして、間違えてお隣さんのピンポンを鳴らしてるかもしれないし、インターホンが壊れてたかもしれない(確認したけど壊れてなかった)。


 が。


「まだそちらの地区は回ってないです」


 えっ。

 でも、不在の通知が。メンバーズのアプリで届いてるから、間違いないと思うんですけど。荷物の伝票番号を伝えて調べてもらうと――、


「あの、お荷物、関西のドライバーが持ってるみたいで」


 は?

 ここ、秋田県だが?

 どこに届けて不在だったの!?


「ちょっと自分の方ではどうにも出来ないので、コールセンターの方にかけてもらってよろしいですか?」


 で、教えてもらった番号にかけてみましたとも。


 聞かれたとおりに、自分の住所氏名電話番号、それから伝票番号を伝えて調べてもらいました。


 すると、


「確かにお名前とお電話番号は宇部様でお間違えないのですが、ご住所が姫路になっております」


 姫路?!

 どういうこと!?


 コールセンターの人も、私も「???」状態です。とりあえず、Amazonの方も確認してみてはどうか? みたいなことを言われました。送り主を照会出来るかも、と。あと、アカウントを乗っ取られているかも、などなど。


 おそらくこの手の問い合わせが結構あるのでしょう、ク□ネコのお姉さんはAmazonさんのカスタマーセンター的な番号を教えてくれました。


 で、かけましたとも。

 たらい回しにされてんな、と思いつつもかけました。そんで、弟にもメールしました。弟が間違った可能性もありますから。いや間違うにしても姫路って何? ですが、返事はそう簡単に来ません。私は彼の生活リズムを知りません。

 

 Amazonは明らかに日本人ではないイントネーションの男性が出ましたが、日本語はペラペラだったので問題はありませんでした。とりあえず送り主はわからない(「教えられない」だったかな?)とのこと。で、もう一度ク□ネコに電話して受取拒否をしてください、と。Amazonさんではどうにも出来ませんということで。


 まぁ姫路の荷物なんて受け取れるわけもないので、そうしました。


 さてどうするか、ということで、今度は姉にLINEです。もしかしたら姉や両親の可能性も0ではありませんから。なお、なぜ姉の方はLINEなのに弟はメールなのか、と思われたかもしれません。弟とは年にこのバレンタイン/ホワイトデー、そして誕生日くらいでしかやり取りをしないため、特にLINEを聞かなくてもいっか! と思っているので(たぶん向こうも)、何もしていないだけです。


 で、姉とLINEしたり、通話したりしておりますと。


姉「それさ、何らかの詐欺とかの可能性ない?」

宇部「詐欺?」

姉「なんかさ、一方的に荷物を送りつけて、開封したら金払え、みたいなの聞いたことある」

宇部「私も聞いたことあるな」

姉「住所は違っても、名前と電話番号は松清のなんでしょ? 受け取った人からどうしてくれるんだ、みたいなさ」

宇部「あー、成る程」

姉「とりあえずさ、警察に電話して相談の実績だけでも作っておけば? 最悪、これだけはやっとけ、みたいな指示出してくれるかも」

宇部「そっか! わかった!」


 さすがは姉です。頼りになる。

 さーてここまで書いたら字数がヤバい。

 全然箱の話になってませんが、二回に分けます!

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