第1801話 一文字
さぁ、1800話も無事に終わりまして、次は1900話に向けて走り始めた宇部ッセイです。あと3ヶ月ちょっとでまーたワーワーしますのでお楽しみに。いまからちゃんと考えとけや。
さて、相も変わらず深刻なネタ不足にあえいでいる本エッセイ。だったら毎日更新なんて辞めちまえと思うのですが、いまここで停滞させてしまうわけにはいきません。何せ、記念すべき2000回は、最推しの声優さんの生誕祭と被るらしいのです。もう一日の休息すら許されません。そんなスリリングな毎日を送っております。
そんなわけですから、もうどんなにくだらないネタでも伸ばして伸ばして、薄く薄く伸ばして、あっ、向こうの景色が透けて見える! ってくらいに伸ばしてやる所存。そういう部分にかけては定評のある私だよ。
それで、ネタはないかネタはないかとギラつきながら日々を送っているわけですが、さすがの私も眠る直前となりますとその牙やら爪やらを引っ込めて穏やかモードです。嫌でしょ、寝る直前まで目がバキバキにキマってる嫁とか。
それでもついつい旦那のちょっとした発言をきっかけとして目がギンギンに冴えてしまうこともあります。これはもう仕方ない。私は悪くないと思う。
先日もそうでした。
まぁ聞いてください。
そろそろ寝ようかなと歯磨きやら何やらを済ませて、旦那にその旨を伝えますと、珍しいことに「俺ももう寝ようかな」と。それで、居間のエアコンを消し、いそいそと寝室へGO。
もうすでにどんな話をしていたのかは正直覚えていないのですが、なんかとにかく旦那の勢いが凄かったのです。なんかたぶん、「これから寝るっつってんのに、何でそんな元気なのよ、勢いが凄いな」みたいな、そんな話だったと思います。
それで、ふと思い出したわけです。
そういや、『
宇部「いま思い出したけど、『勢』って名前のお相撲さんいたよね。あれ? いまもいるのかな? 引退したっけ?」
旦那「いるね。引退したんだっけか。どっちだっただろ。でもまぁ、勢いがなくなったら引退するだろうね」
宇部「やっぱりそういう名前を背負った以上は、勢いが衰えたら引退になっちゃうのか」
旦那「だろうね」
※この時点ではどちらもわかってませんでしたが、あとで調べてみたところ、既に引退なさってました。
そこまで話すと、もう止まりません。ノンストップ馬鹿話。
宇部「そういえばお相撲さんってさ、所属してる部屋で名前に特徴があったりするじゃん。『~富士』とか」
旦那「ああはいはい」
宇部「ということはさ、その『勢関』がいるところって、そういう漢字一文字の力士ばっかりなのかな」
旦那「あぁー、どうだろ。他にいたっけ、漢字一文字力士」
宇部「パッと出て来るのは『曙』なんだけどさ、あれはなんか……違うじゃん。確かに漢字一文字ではあるんだけど、なんていうの、『勢』はさ、こう……状態を表してるっていうか。でも、『曙』は違うじゃん。そういうのじゃないじゃん」
相変わらずカスみたいな語彙力です。寝る直前だからとかではありません。私は、バリバリに調子の良い日中ですらこの程度の語彙力です。これで小説を書いてるっていうんですから世も末よ。
旦那「わかる」
わかるのです。
私の語彙力がカスでもわかってくれるのです。
こうやって逆に旦那がわかってしまうからいけないんじゃないのかな、って思ったりします。人のせいにすんな。
とにもかくにも話は止まりません。こうなれば止まりません。寝てる場合じゃない。漢字一文字力士について語らなければならないのです。
宇部「たぶん、『
旦那「ほう」
宇部「なんていうか、『囁関』は『静』の相撲スタイルなわけ」
旦那「ほう」
宇部「組み合う時の効果音も『バシッ』とかじゃないの。『スゥ』とか、そんな感じ。とにかくもう、相手は気付いたら負けてる」
旦那「すごいじゃん」
宇部「なんかもう、清流のような相撲を取るわけ」
旦那「何らかの能力者の可能性」
宇部「それでその
旦那「部屋名、一文字部屋なんだ」
宇部「そう。勢関の所属部屋わかんないから。それでその部屋はね、女将さんの名前も一文字だから。
旦那「成る程」
宇部「名字もね、
旦那「轟とか、森とか、あと、
宇部「オッ、急に国籍変わったな」
とまぁそんな馬鹿みたいな話をしてたんですけど、気付けば旦那は寝てましたね。
ちなみに秋田県には『金』と書いて『こん』という苗字の方が結構いてびっくりしました。
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