第1558話 浦島太郎状態
体感的に、もう2年くらい美容室に行っていない気がする私です。
まぁ実際はもちろんそんなことはなくて、たぶん半年〜10ヶ月くらい前には行ってると思うんですけど、少なくともここ3ヶ月は確実に行ってない。そんなレベルの放置じゃない。なぜここまで放置したかというと、このエッセイの読者様ならとっくにご存知かとは思いますが、何せ私はどこに出しても恥ずかしいレベルの立派なコミュ障。あんな陽キャしかいないキラキラ空間なんて、生地獄に他ならないわけです。
昔読んだ漫画(4コマ漫画)で、確か『サイレント』みたいな名前の美容室があって、美容師は一切話しかけません、みたいな話があったんですけど、もう割とマジでそういうお店ないかなって思ってます。
最初のね、カウンセリングはもうどうしようもないですけど、薬剤しみませんかとか、お湯加減大丈夫ですかとか、その辺も出切れば手元の○✕ボタンとかで知らせる形式にしてほしい。そんでもちろん世間話なんて以ての外ですよ。
ですが、背に腹は代えられない事態なのです。
迫りくる結婚記念日。
大丈夫、レースのパンツは結局買ってません。
レースのパンツはなくても、この日はもう最高のパフォーマンスで臨みたいのです。
だとしたらもっと前日とかギリギリにした方がいいのかもしれませんが、万が一失敗したら、なんてこともありますから。まぁ、髪の失敗は2週間ごときでどうこうなりませんけど、ほら、ごまかしテクニックとかね? そういうのを2週間で会得すればどうにかなるかな、って。
そんなこんなで予約に踏み切りました。そう、この『予約』なんですけど、覚えてる方いるかどうかわかりませんが、行きつけの美容室の専用アプリがクソ(アプリなのに電話で予約しろとか言ってくる)だったんですよ。で、美容室側もクソだと気付いたのか、外部のアプリでそのお店を登録して予約、みたいな流れになってて。ホ〇トペッパービューティーみたいな。という書き方でわかるように、ホットペ〇パービューティーじゃないやつです。
とにもかくにも、新しいそのアプリでは、日時選択ページに受話器マーク(電話で予約しろ)が表示されることもなかったので一安心ではあったのですが。
指名出来るサロンスタッフの中に、その数ヶ月前にお願いしていた人がいないのです。
えっ?! お辞めになった?!
ちなみにそこは秋田県中に数店舗あるお店なので、辞めたのでなければ異動の可能性もあります。
というか、その人だけではなく、私が半年~10ヶ月放置している間にメンバーががらっと変わってるのです。もう気分は浦島太郎よ。何? もう百年くらい経ってる!?
もうこうなると、誰を指名して良いのかわかりません。というか、指名する意味あるかな?! 指名料はたかだか500円なんですけど、じゃあもう誰でも良いや! ということで指名なしで予約完了です。一人だけ男性スタッフがいるのですが、とにかく彼にさえ当たらなければ!
で、行ってきましたが、私の祈りが無事に届いたと見えて、男性スタッフはおりませんでした。どこを見渡しても女性のみ。お休みの日だったのかな? 助かりました。
腰まであったスーパーロングヘアは、鎖骨の下くらいの長さになりました。色はもちろん漆黒です。長さはたぶん3年分くらい(1年で約10cmらしいので)切りました。旦那はここぞとばかりに褒めてくれます。抜かりのない旦那です。花丸。
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