第1280話 宇部家(※大黒柱なし)、バッタバタ
さて、ドッキドキの電車編の前にですね、バックバクの飛行機編です。
私は別に高所恐怖症とかではないですし、飛行機が苦手とかでもないんですけど、だからって揺れまくっても全然平気なわけではないんですよ。もうね、皆さんご存知かと思いますけど、スーパービビり野郎なんでね?
すげぇ揺れて。
毎回すんげぇ揺れるんですよ。小さい小さい飛行機なんでね。大きい飛行機はどうなのか知りませんけど、常にギッシギッシギッシギッシ鳴ってるし。空中分解するんじゃねぇの? って毎回ハラハラするんですよ。
しかも今回はですね、満席で。並びの席が取れなくて。息子がかなり前、娘は真ん中あたり、そして私が一番後ろという。
これ、何かあった時どうしたらいいの。シートベルト外して駆けつけられるかなとかね、そんなこと考えてました。
そんでいざ飛んでですよ。クッソ揺れるわけですよ。心の中でずーっと旦那を呼んでましたよ。届いたかしら、妻のSOS。もうね、どんだけ飛んでも雲なんですよ。雲の上は晴れてるから大丈夫だよってさんざん子ども達を励まして来たのに、どれだけ飛んでも雲。尾崎放哉の句かよ。
ガッタンガッタン揺れる度にね、子ども達は大丈夫かしら。アラフォーのママがこんなにガクガクしてるんですから、泣いてるかもしれないし、漏らしてるかもしれない。一応お着替えは持たせてるから最悪吐いても漏らしても大丈夫なんだけど、機内の皆様本当にごめんなさい、とそんなことを考えつつ、また、着陸したらしたで、そこからどう動けば良いのかしらと内心パニックになりつつ。
なんやかんやありましたが、とにかく無事に着陸しまして。
そんで、なんとか子ども達と合流して、「飛行機揺れたね。大丈夫だった? ママいなくて怖くなかった?」って涙目で確認したら――、
息子「怖くなかったよー」
娘「雲きれいだったー」
……嘘でしょ。
ママ的にはもうその雲とやらが忌々しくて仕方なかったが?
娘あたりは強がってる可能性がなきにしも……と思ったのですが、ガチのマジで怖くなかった模様。
まぁ良いです。怖くなかったのであれば。
無事に着いたとなればお次は電車です。戦士に休息はないのです。せかせかと移動して手荷物ベルトコンベアに向かいます。
出てこん!
ぜーんぜん流れてこん!
スーツケースとかキャリーばっかり!
私のリュックはまだか!
その間にも『←JR』みたいな案内表示を探します。絶対近くにあるはずなんだ。絶対に空港からJRに乗り換える人なんてたくさんいるんだから、わかりやすいように案内があるはずなんだ。
そんな祈りを込めてキョロキョロします。すると。
息子「あっ、お母さんのリュック来たよ」
宇部「よっしゃでかした! さっさと回収ゥ! 急げ、あと15分んんんん! お前達、はぐれるなよ!」
息子「妹ちゃん、手!」
娘「はい!」
宇部家、連結!
仲良し横並びモードです。
うおおおおおお、と構内を移動!
ゆっくりエスカレーターに乗り(危ないからこの時は縦一列に並ぶ)、JR! 思ったよりも近い! ありがとうございます!
が、次の問題はチケットです。
そう、ネットで手配したチケットレスのチケットです。えっ、これもう勝手に乗っていいの?
職員さんに突撃して質問です。ちょっとすみませんお姉さん! このチケットレスって何なんですかぁ!
お姉さん「こちらですね、乗車券をあちらの券売機で発見していただいて――」
結局チケットいるんかーいっ!!!
そんで発券したわけですけど、出るわ出るわ、6枚。えっ、これどれを通すの!?
お、お姉さん! チケット出してきました! 次は何をしたら良いですか!? 何もわからなくてごめんなさい! 2児の母なのに情けなくてごめんなさい!
コミュ障とか言ってられん! これに乗れなかったら(時間的に)死ぬ!
で、これとこれを重ねて一人ずつ、と教えてもらい、無事改札を通過&乗車! 間に合いましたぁ!
もう汗だくです。
とにかくこれにさえ乗ってしまえばですよ、まぁ乗り換えもあるにはあるんですが、安心です。乗り換えもあるのでまだ気は抜けないんですけども、ひとまず山は越えました。
そんで乗り換えもですね、職員さん(今度はおじさん)を捕まえて、「(切符を見せつつ)これに乗りたいんです! 教えて下さい!」と叫んで(叫ばないと聞こえない) 事なきを得ました。
そんなこんなで、結局色々あるんじゃねぇかよ、と思いながら、北海道、上陸でございます!
(と、書いているこの日に秋田に戻ります)
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