第1266話 疑ってすまんかった
今回はですね、前話の『ママ食堂』の続きです。
子どもと作りたい(お手伝いさせやすい)料理と言えばですよ。やはり1位はハンバーグじゃないかなって思うわけです。ひき肉こねこねって楽しいですから。それにほら、玉ねぎを炒めるとか、卵を入れるとか、塩コショウをパッパッとか、手伝わせやすいんですよ、行程的に。
それで、2位は餃子じゃないかなって思うんですよね。やっぱりこれもひき肉こねこね要素がありますし、皮で包む作業も楽しいですよね。
だけど、ハンバーグ、ついこないだやったばっかりなんだよな……。
そんで、お昼ご飯がまさかのラーメン屋さんで餃子頼んじゃったんだよな……。
どうする?!
個人的にはキャベツがすんごい中途半端に残っているから餃子を作りたい。だけど、数個とはいえ、餃子を摂取してしまっている。私も、旦那も、息子も! いや、待て。大丈夫、まだ娘が残っている。彼女の胃には餃子なんて入っていない。それにぶっちゃけ私も旦那も同じものが続いてもそれが好物ならば特に文句はないタイプ、息子に至っては、たぶん何も考えていない!(ひでぇ母親だな)
よっしゃ、餃子で決まり!
それでですね、スーパーでひき肉と餃子の皮を買ったわけです。この1袋(30枚入り)に適した材料をちゃんとパッケージの裏でチェックしましてね、豚ひき肉は280gって書いてたものですから、ちゃんと280gのを選んでね。そこまできっちりやる必要はなかったんですけども、たまたまちょうど目に入ったので。よっしゃこれで完璧! って。
そんで帰宅して残ってるキャベツの量を計ってみたら、380gあったんですよ。パッケージには『キャベツまたは白菜340g』って書いてて。もうね、奇跡かなって思いましたよね。まぁ奇跡も何も40g多いんですけど、こんなのはまぁ誤差っていうかね、芯の部分が40gくらいあるかもしれませんし。それに、本当はニラも50g入れることになってるんですけど、ニラはまぁイイかってことで省いたので50g分の猶予もありましたし。タネが足りなくなる分には大丈夫よ。
なんて思いながら臨時バイト君(息子)と共に餃子を作ったんですけど――、
どう考えても30枚には収まらない量なんですよ、タネが。
割と一般的なサイズと思われるボウルから溢れんばかりのタネが出来上がったんですよ。だけど量はきっちり守ってるよな……? 餃子なんてぶっちゃけ肉以外は量なんて毎回適当に作ってるのに、今回はバイト君がいるってことできっちり計ったのに、なぜ? いや、そうはいっても、案外詰めてみたら収まるのかも?!
まーじでもう1袋分くらいタネが余って。
どう見積もってもあともう1袋(30枚)必要で。
そんで急遽仕事帰りの旦那に皮をもう1袋買って来てもらって、一緒に帰宅した娘にも声をかけて遅番バイトということでもう1袋分作ったんですよ。きれいになくなりましたわ。つまりは60個出来たわけです。
いやもう絶対おかしいって。
もしかしてあれ? 分量のところに《2袋分》とかって小さく書いてたりした? そう思って空袋を確認しましたが、そんな記載はありません。やはりこれは1袋分の分量。
そこに、『(包む量は)1個あたり22gが目安です』って書かれておりまして。
「もしかして、22gって思ってる以上に多いのかも!? ウワー、1個くらい計ってみたら良かった」
なんて後悔したんですけど、そこでピンと来たんですよ。
材料を22で割ってみたら答えがわかるのでは? と。
早速計算ですよね。
これで答えが60とかになれば、書いてないだけであれは2袋分の分量だということになるわけです。まぁ、どう考えたってあれだけ余ったんですから、30ってことはないだろう。
そう思って計算しました。
もちろん電卓を使用して。
式はこうです。
(式)(
わかりましたか?
計算してみました?
大丈夫、アプリを起動させなくても、ましてや暗算で頑張らなくても、宇部さんはさっさと答えを書きますから。
(答)30.4545455
わかりました?
もうね、ほぼほぼ30。
間違ってないの。
トッ○バリュの皮、間違ってないの。
じゃあ間違ってるのは誰かっていったらもちろん私なの。
後から気付いたんですよね。
これ、キャベツは茹でるかチンするか塩もみしたやつなんじゃない? って。生のキャベツで作ったらそりゃそうなんじゃない? って。
ただね、そんなこと書いてなかったから。
餃子界ではそれが常識なのかもしれないし、そういやいつだったか白菜で作った時は塩で揉んでしなしなにしてたっけってことも思い出したけど、ここ最近の餃子はモヤシとかほうれん草で作ってたからそんな作業すっ飛ばしてたわ、って。
ただまぁ、もう1回分の餃子も出来たし(冷凍済)、美味しかったからいっか! って。ママ食堂、きっちりしているようでかなり雑です。
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